2020.09.08
壁と呼ばれるサークルとは?
参加する同人イベントで周る予定のサークルさんのチェックをしている時や、SNSの会話などで「壁サークル」という言葉を耳にする機会があるかもしれない。
一体「壁サークル」とは何なのか?今回、説明していこうと思う。
「壁サークル」とは
壁サークルとは、主に大型同人誌即売会の会場内で建物の壁に沿ってスペースを配置されたサークルさんを示している。
基本的に壁側へ配置されるのは頒布の際、長蛇の列を形成することが予想されたり、持ち込む頒布物の数量が膨大である超大手サークルさんだ。
壁サークルのスペースは中央の密集したスペースよりも空間や周囲の通路が広いため、大量の頒布物を搬入するのに十分な広さが確保される。
さらに開場後、形成された列によって他参加者の通行が阻害されるのを予防することができる。
だが小規模な同人即売会の場合は比例して開場も狭くなり、壁際の配置スペース自体が存在しないことも。
つまりイベントの規模によっては必ずしも壁サークルが存在するというわけではないのだ。
しかし超大手サークルさん=壁サークルと認識されている部分もあり、そういった意味では通常の会話にも用いられることがある
ちなみにコミックマーケットなどの超大型同人誌即売会になると、搬入出用のシャッター近くへスペースが配置されることもあり、この場合は「シャッター前サークル」(またはシャッターサークル)と呼ばれるようになる。
シャッター前に配置されるサークルさんは壁サークルの中でも、より頒布に混雑が想定されるサークルさんであり、頒布列をシャッターの外へ伸ばすことで会場内の混雑緩和を図っている。
同人誌即売会のサークル配置は、参加者が少しでも快適に過ごせるように工夫や計算がされているのだ。
「島中」「誕生日席」とは
また壁サークルやシャッター前サークル以外にも「島中」や「誕生日席」といったサークルさんの配置を示す言葉が存在する。
壁際を除いた会場内でサークルさんが並んで配置されているスペースを島と呼び
、その中に配置されているのが島中サークルとなる。
参加サークルさんの大半はこの島中に配置されていると考えて問題ないだろう。
また配置はジャンル、カップリング、頒布数、頒布物の種類(マンガ、小説、グッズなど…)によって決定されるため、大方目当てとなるサークルさんは近場で固まっていることが多い。
会場内は多数のサークルさんが頒布を行っているため、慣れないうちは目的のサークルさんの場所を探すのも一苦労するかもしれない。
そんな時は、まずは目的のジャンルが集まる場所さえ見つけ出せば、、その後は難なく目的のサークルさんまでたどり着けるだろう。
また島の並びで端にあたるサークルさん、島中よりも比較的周囲が開けているスペースのことを誕生日席と呼ぶ。
壁サークルほどではないものの、島中サークルよりも混雑が予想されるサークルさんが配置されるやすい。
誕生日席のサークルさんも比較的大手となるため、店構えへの拘りが見れてそれだけでも楽しむことができる。
余談だが会場内で迷った場合は誕生日席のサークルさんが掲げているポスターなどを目印にすると、自分が今どのジャンルの辺りにいるのか判断しやすいので、ぜひ参考にしてみて欲しい。
ちなみにパンフレットなどをチェックしているとサークル配置図には壁サークルが同ジャンルの中でも少々独立した位置に掲載されている場合がある。
うっかり見逃すとチェックが漏れで欲しかった本を買い逃してしまうなんてことも…
同人誌即売会へ行く際は、パンフレットの購入と事前のサークル配置チェックは忘れずに!
Follow @doujinworld
Writer
Shuuuuhi