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2020.10.10

【コスプレ造形師:緋水】周りの人も自分もハッピーエンドを目指して

正義の心はまだ残っているかい?

男なら誰でも正義のヒーローに憧れるもの。勧善懲悪・・・愛する者を守り、戦い、傷つき・・・そして勝つ。とは言え、勝利が目的ではない。平和、幸せを手にするためだ!!

 

男性諸君、そんな気持ちを忘れてないかい?子供の頃に憧れた、そんな当たり前のかっこよさを覚えているかい?

 

オレたちDoujinWorldは・・・忘れていた。そう、一歩一歩大人の階段を上る度に、そんな純粋な正義なんてないと気付かされる。

 

しかし!!ここに今一度、握手をして・・・燃え上がろうぜ!!登場してくれたのはこの人・・・ゴーカイレッド!!・・・のコスプレをしている緋水さんだ。

 

 

「シアターGロッソで、僕と握手!」

 

 

まずは握手してもらわないことには何も始まらない!!

 

おおお、コスプレとは言え、テンション上がる。やはり日本男児は、レッドを見る度に心躍るように子供の頃から刷り込まれてきたのではないだろうか。

 

「今でこそ、こんなヒーローのコスプレをしていますが、実は子供の頃は特撮ヒーローモノが怖くて見ることができなかったんですよ。悪者に人々が襲われて逃げ惑うシーンなんて直視できなくて・・・。でも登場するロボットだけは好きでしたね」

 

いやいや、いいじゃないですか!特撮ヒーローモノに恐怖していた少年が、今ではレッドになっている。そんなストーリーがカッコいい!!

 

「ありがとうございます(笑)。高校生の頃からオタクに目覚め始めていたんですが、特撮ヒーローモノはその頃から見始めました。なんていうか、大人が見ると説教臭いくらいの教訓をあえて語ってくれることが良かったのかもしれません。本当に子供に向けての言葉って、改めてストレートに聞くと刺さるものがありますよね。絆とか仲間の大切さを知ることができる」

 

 

子供向け番組だからこそ教えてもらえる大切なこと

確かに!純粋さを失った大人こそ特撮ヒーローモノを見るべきなのかもしれない。ちなみに・・・当記事執筆中の今、テレビドラマで半沢●樹が大ヒット絶賛放映中だ。これも言わずもがな勧善懲悪に近いものがある。やはり、世間はヒーローを求めているのだろう。では、実際にヒーローのコスプレをしてみて、緋水さん自身になにか変化はあったのだろうか。

 

「やっぱり現実も知っていますし、世界を救いたい、悪を倒したいなんてだいそれた事は言えません。ただ、正しい心は忘れちゃいけないんだと思います。本当に簡単なこと・・・例えば、人に迷惑をかけないようにとか、雑にならないようにとか、そんな細かいことを気を付けるようにはしています。自分も含めて、自分の周り皆が幸せになればいいなって。子供向け番組みたいなハッピーエンドを目指したいですね」

 


インタビューに答えるゴーカイレッド。なんか恐縮してしまう・・・

 

人の輪は繋がっていく。このインタビューも人の輪から成り立っている。みんなが周りの幸せを考え、それを正しく実行できれば、ハッピーエンド!!全員、ヒーローだ!!

 

「実際こういうコスプレをしていると、子どもたちと触れ合う機会も増えるんですよ。わーーーって駆け寄ってきてくれて。純粋にヒーローだと思われているようで、最初は焦りました。でも夢を壊しちゃいけない!!子どもたちの前では、僕がヒーローなんだ!!って気持ちで乗り切っています。やっぱり喜んでもらうと嬉しいですし、良い思い出になってくれたら良いなと思います」

 


オフィスにレッドがいたら、セ●ムよりも頼もしいかも・・・

 

旗を掲げた雰囲気ある一枚。

 

豪快チェンジを廃墟で再現した写真!心躍る。

 

 

ガワコスをする時に気を付けなければいけないことって?

緋水さんの言葉一つ一つに優しさや信念を感じるのは、こうしたヒーローのコスプレをし、そして実際にそれを目標に育つ子どもたちと触れ合ってきたからだろう。さらに、ヒーローコスプレをすることで注意しなければいけない点が、もう一つあるという。それは・・・?

 

「熱中症です」

 

うんうん、熱中症か~!!ですよね~暑そうですもんね~・・・って・・・そういうこと!?

 

「はい、そういうことです。今、コロナ禍でみなさんマスク生活をしているじゃないですか。それ以上に、ヒーローのマスクを被っていると苦しいし暑いんです。このスーツだって通気性がいいわけじゃないですから、ふらふらしたり不調を感じることもあります。本当に倒れるか倒れないかの瀬戸際までいってしまわないように、これからこういう全身コスチュームで覆い尽くすコスプレ・・・ガワコスと言うんですが、少しでもこうしたガワコスをしようと思っている方は水分補給や休憩をこまめにとり、自身の体調の変化に気を使うようにしましょう」

 

最初「熱中症」と聞いた時には、ヒーロージョークなの??と思ってしまったが、これには納得。健康を害してしまっては元も子もない。

 


緋水さんは特撮ヒーローモノのコスプレだけではない!モンスターハンターXXのディアブロX装備の一枚。

 

 

コスプレが繋ぐ想いと文化

また、緋水さんはコスプレには素晴らしい出会いもあると語る。

 

「同じものが好きだったら、きっと仲良くなれると思うんです。まぁ、特に人として間違ってなければ・・・というのはありますが。実際に併せで撮影して親しくなったり、コスプレを見てもらうだけでも、何か影響を与えられたらそれも出会いの一つだと思うんです。以前、コスプレをしている時に高校生くらいの男の子2人組がちょっと遠くから「かっけー!!オレもやってみようかな、作ってみようかな」みたいなことを言ってたんですね。自分が一から作り上げた衣装やアイテムが、全く関わりがなかった人たちの心に何か残せて、それが次の世代へ繋がっていくって、最高じゃないですか!!」

 

正義の心は受け継がれていく・・・コスプレもこだわりや想いが世代を超えて繋がっていく。そう考えると、なんだか胸が熱くならないか?最後に緋水さんには、コスプレに対する想いを語ってもらった。

 

「コスプレって自分の体を使うので、必ず「世界に一つだけの自分だけの表現」になるんです。衣装や道具がなくたって、キャラクターのポーズをとればそれもコスプレの始まりじゃないかなと。SNSとかを見ると、すごい人がいっぱいいて二の足を踏んでしまうこともあるかもしれませんが、「ここまでできないといけない」なんてことは一切ないので、これからコスプレをする人は怖がらずに飛び込んできてください!!」

 


ガワコスではないコスプレも楽しんでいる。グランブルーファンタジーのラカム。

 

 

●緋水

 

Twitter:@hisui_vtr

 

Tumblr:hisuivtr

 

 




Writer

佐藤志郎


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