2021.02.03
【コスプレイヤー:はる兎】日本と中国の架け橋になれたら・・・
中国出身のコスプレイヤーさんにインタビュー
やはり『DoujinWorld』と名乗ったからには、海外出身同人活動家の話を聞かずにはいられない。そこで!!以前、インタビューを受けてもらったきづきさんから中国出身のコスプレイヤーさんをご紹介いただいたぞ。日本に来てまだ数年・・・しかし、日本語ペラペラなバイリンガル・・・いや、トリリンガルな語学力に脱帽だ。
「私の生まれは中国ですが、ファッションデザイナーの勉強するためにアメリカの大学に留学しました。計5年間通って、その後に日本へ来ました」
つまり・・・中国語と日本語だけでなく、英語まで話せるということ。やはり海外へ飛び出していくには言語が非常に高い壁となる。見事、それを突破し続けた行動力と勇気は尊敬に値するだろう。
【Fate/Grand Order】アーサー·ペンドラゴン[プロトタイプ](カメラマン:ケリー)
【ツキウタ。】弥生春
「ありがとうございます。日本へは親戚を頼りにしてきました。言葉自体はもともと独学で勉強していたんです。アニメを見たりドラマCDを聞いたり。耳を鍛えると言葉が聞き取りやすくなりますね」
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子供の頃の夢を叶えるために・・・
とは言え、かなりの苦労があったと思われるが、なぜ日本へ来ることを選択したのだろうか。
「子供の頃に日本のアニメを見て、声優という仕事を知ったんです。どうしてもチャレンジしてみたくて、日本へ来ちゃいました。それで声優学校へ入学したんです」
海外出身の方が声優とは・・・ただ日本語が話せる以上の苦労があったはずだ。
【刀剣乱舞】堀川国広(カメラマン:mitsuki)
「そうですね・・・最初の頃は本当にキツくて泣いちゃうこともありました。でもどうしても諦めきれなくて頑張ったんです!他の留学生の友人もみんな苦労していましたよ。私は先生に「耳がいい」って褒められることもあったので、それが励みになりました」
そう、はる兎さんをインタビューしていると、中国出身だと忘れるほど日本語が聞き取りやすい。
「実は私、絶対音感があるんです。小さい頃からピアノをやっていまして、全部の音が音階として聞こえるんですよ。日本語特有の音階を覚えて、それに合わせて発声するように心掛けました」
おおお・・・それはとんでもない特技、いや特殊能力!!だからこそ、英語も日本語も堪能なのかもしれない。
アニソンを弾きたくてエレキギターを練習
そんなモノスゴイ音感の持ち主、はる兎さんが今ハマっているのがギターだそうだ。
「大学の頃にクラシックギターを初めて、エレキギターは1年くらい前から弾きはじめました。バンドのアニメに影響されたと言うか(笑)。アニソンがどうしても弾きたくなったんです」
【ギヴン】佐藤真冬
ギター弾けたらカッコいいな・・・やってみたいな・・・というのは、おそらく一度は誰しもが思ったことがあるのではないだろうか。しかし、実際に挑戦して挫折して、結局ギターという名のインテリアに・・・なんてこともよくある。語学も楽器も、思い描いている夢や理想を現実にしようという熱意を維持できることこそ、はる兎さんの強みなのだ。
「友人がベースをやっていて、一緒に音楽スタジオで演奏しているんですよ。アニソンの楽譜もたくさん販売されていますよね」
Twitterにその演奏がアップされているので、要チェックだ!!
Twitter:@Haru_S_Y
ライブに出演した時の一枚
声優学校の卒業公演での一枚
日本と中国のコスプレの違い
さてさて、せっかく中国出身のコスプレイヤーさんに話を聞けたのだから、やはり日本と海外の違いについて生の声を聞くべきだろう。
「う~ん・・・日本はルールがしっかり決められていますよね。中国でもアメリカでも、コスプレをする時って家でメイクして着替えて、そのまま会場に行くんです。だから、更衣室なんてよういされていません。でも日本は、コスプレをして移動しないように皆さん心掛けていて、更衣室もちゃんと設置されていますよね」
今まで海外のコスプレイベントに参加してきた他のコスプレイヤーさんも言っていたが、やはり日本は良く言えばルールが整備されているのか・・・悪く言えば硬すぎるのか・・・。
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【鬼滅の刃】時透無一郎
「最初はそんなことは知らなかったので、戸惑いました。実際、更衣室でメイクするよりも家のほうが落ち着いてできますし。ただ、今では日本のルールに慣れましたよ」
では次に、コスプレをする会場に関しては・・・と言うと?
「日本はスタジオが本当にすごい。数も種類も豊富ですよね!中国では、今でこそ少しづつ増えてはきましたが、やはり数は少ないです。でもロケ撮影だったら中国の方がいいかもしれません」
日本と中国の屋外の撮影・・・そこに大きな差があるのだろうか。
【BANANA FIISH】アッシュ
「許可の問題です。日本では事前に撮影許可をもらわないといけませんが、中国ではそんなことはないですから。だいたいどこでもいつでも撮れます。だから、中国から日本に撮影しに来るコスプレイヤーさんたちは、それを知らずに「えっ!?ダメなの!?」ってなることが多いですね」
なるほど、これはコスプレ文化・・・というより国の文化、国民性もあるのかもしれない。それにしても中国ではコスプレで出歩いてもいいし、どこでも撮れるなんて・・・なんとも羨ましい話でもある。
「やっぱり外国に行くなら、その国のルールを守らないといけないです。でも、なかなかそれが伝わってないこともある。私は日本語と中国語、英語が日常会話レベルですが話せるので、海外のコスプレイヤーさんたちに伝えていけたらいいですね。日本の皆さん、ぜひコロナが落ち着いたら、中国にもコスプレしに行ってみてくださいね!」
オタク文化の急成長も目覚ましい中国、そして発祥の地日本・・・その2ヶ国の架け橋となれるよう、これからのはる兎さんに期待だ!!
【ヒプノシスマイク】夢野幻太郎(カメラマン:ライチ)
●はる兎
Twitter:@Haru_S_Y
You Tube:https://www.youtube.com/channel/UCZSrdWfKEfI5qM9is7jSVZw
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Writer
佐藤志郎
2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。