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2021.03.31

【コスプレイヤー:宇佐見坂うさり】私の本体がキャラに変わる瞬間

 

 

髪のパーツモデルの本体とは・・・?

うおおおおお、天使の輪がすげぇ!!!

 

一般的にコスプレってウィッグが当たり前だと思われているが、今回インタビューを受けてくれた宇佐見坂うさりさんは髪の毛のパーツモデルを生業とされている。だからこそ、地毛でしかできないコスプレがこだわりなのだ。

 

「主にシャンプーのCMとかで使ってもらっています。髪の毛をサラ~ッと手で広げるようなシーンがあるじゃないですか、そういうのですね。傷まないように維持しなくちゃいけないので、24時間365日髪のことを考えているんですよ」

 

髪は女の命とか言われていたこともあったけど、まさかそれほどまでに髪質に気を使うお仕事があるとは驚きだ。

 

【FINAL FANTASY Ⅶ】ティファ・ロックハート(カメラマン:cozy/@cozy1215

 

「私、髪だけがアイデンティティなんです。昔から『髪が長くてキレイな子』と言われることがとても多くて。そういう人生だから、髪が私の本体なんだなって思っています。髪のパーツモデルを始めたのも、ずっと髪だけを褒められるものだから、試しに挑戦してみよう、という思いからでした」

 

待て待て待て・・・髪が本体って名言なのか迷言なのかわからないが、自身の髪への絶大なる信頼はひしひしと伝わってくる。

 

【FINAL FANTASY Ⅶ】ティファ・ロックハート(カメラマン:cozy/@cozy1215

 

「そんな感じなので、ショートヘアにもできないんです。やってみたいなって思ってもアイデンティティだから、切ろうと思うとためらっちゃうんですよ。私の存在まで切られてしまうんじゃないかって」

 

笑い話のように語るうさりさんだが、その目は本気だ。

 

【ラブライブサンシャイン】黒澤ダイヤ(カメラマン:tamaki/@abios_2004

 

 

中学2年でコスプレ始めてミリオタにまでなった理由

そんなうさりさんの本体が髪じゃなくなる時がある。それがコスプレだ。

 

「コスプレを始めたのは中学2年の時でしたね。BLACK LAGOONのロベルタというキャラをやったんです。銃の描写が秀逸で、ミリオタ心をくすぐりました」

 

え???中2の女の子でコスプレ始めてミリオタって・・・どんな生活してたらそう育つんだろう。

 

「実は父がミリタリーオタクだったんです。BLACKLAGOONも父が勧めてきた影響で読み始めて、そこから私も銃に興味を持ち始めました」

 

う、うん・・・子育て論は様々だと思うが・・・。

 

【ヨルムンガンド】バルメ(カメラマン:tamaki/@abios_2004

 

【ダンベル何キロ持てる?】奏流院朱美(カメラマン:tamaki/@abios_2004

 

「仕事も一生懸命、帰ってきた時は好きなものに全力という父でしたから!娘へのオタク教育も本気だったのかもしれないです(笑)。そうそう、初コスの話!コミックマーケットに行ったんですよ」

 

オリジナル(カメラマン:tamaki/@abios_2004

 

ふむふむ、初めてコミケでのコスプレデビュー、ある意味王道とも言えるコスプレ人生だろう。

 

「その頃、一緒に行ってくれる人もいなかったんで、全部Googleで調べました。コミケのカタログみたいな本も買って、全ページ読み込んだんです。コスプレをするための場所や規定、ルールやマナーがしっかり書かれているし、コミケって敷居が高いと思ってたんでポカしたらヤバいかなって」

 

【青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない】桜島麻衣(カメラマン:tamaki/@abios_2004

 

こうして順調なコスプレ人生を歩み始めたうさりさん。いくつものキャラクターのコスプレをしていく内に、地毛にこだわるようになっていく。

 

【冴えない彼女の育てかた】霞ヶ丘詩羽(カメラマン:tamaki/@abios_2004

 

 

ウィッグ派のコスプレイヤーも納得!!

ただ、やはり「ウィッグが当たり前」・・・というより「ウィッグでないとコスプレとして認められない!」くらいの考えを持っているコスプレイヤーさんもいると聞く。そんな中で、なぜ地毛にこだわり続けるのだろうか。もちろん、髪への自信もあるのだろうが・・・。

 

【ラブライブサンシャイン 】黒澤ダイヤ(カメラマン:ジョージ/@faf_jou

 

【ラブライブサンシャイン 】黒澤ダイヤ(カメラマン:ジョージ/@faf_jou

 

「キャラクターにもよりますが、例えば日常系のアニメとかあるじゃないですか。女子高生のキャラクターとかですね。地毛の髪型を完璧に合わせることができれば、その方がリアルじゃないですか?」

 

確かに仰ることはもっともなのだが・・・キャラと同じ髪型のウィッグを作って~という作業もコスプレの一環ではないのだろうか。

 

【東方project】蓬莱山輝夜(カメラマン:ジョージ/@faf_jou

 

「地毛だから楽してるというのは違うんですよ。むしろ地毛だからこそ髪に合わせてコスプレするキャラのスケジュール管理をしなくちゃいけません。前髪パッツンのキャラから、前髪で顔を隠すキャラとなると伸ばし続けて数ヶ月掛けたりしているんです。同じ髪型にするために、同じ長さまで伸ばして、美容師さんにキャラの画像を見せて「これで」って言うんです。地毛のコスプレをしているのは妥協や手抜きじゃなくて逆に本気だからこそです」

 

おぉ、熱い地毛への思い!!

 

【Fate/GrandOrder】織田信長(カメラマン:こば/@Dongpo_Jushi

 

【Fate/GrandOrder】織田信長(カメラマン:こば/@Dongpo_Jushi

 

「素顔の私の本体が、髪からキャラへ変わるのがコスプレ。だから地毛でやり続けるし、中途半端なことはしたくないんですよ。その想いが伝わっているのか、ウィッグ派のコスプレイヤーさんも認めてくれているんだと思います」

 

うんうん、正直ここまでキレイな真っ黒ロングどストレートな髪を超えるウィッグなんてねーわ・・・って気になってくる。

 

【ToLOVEる】古手川唯(カメラマン:こば/@Dongpo_Jushi

 

自分の長所をしっかりと武器にしコスプレを楽しんでいるうさりさん。将来的に、髪がどうしても傷む年齢になったら断髪式をすると話す。もしその時が来ても、コスプレとだけは別れないでいてもらいたい。

 

【魔法科高校の劣等生】司波深雪(カメラマン:神の味噌汁)

 

【魔法科高校の劣等生】司波深雪(カメラマン:神の味噌汁)

 

 

 

●宇佐見坂うさり

 

Twitter:@usamizaka_usari

 

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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