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2021.05.18

コラボカフェから見える『推し活』と、そこから広がる新しい同人のカタチ

 

 

皆さんは、アニメやゲームのコラボカフェに行ったことがあるだろうか?

 

今回は、そんなコラボカフェの魅力と、そこから見える『推し活』について語っていこう。

 

 

 

コラボグッズによる痛バッグや祭壇に見る『推し活』

 

昨今話題になっているのが、アニメやゲームの公式が展開する、作品の世界をより身近に感じられるコラボカフェだ。キャラクターをイメージしたオリジナルメニューやドリンクが味わえる他、コラボカフェでしか買えない限定グッズもあるなど、ファンなら一度は訪れたい魅力に溢れている。

 

コラボカフェで購入した、好きなキャラクターのグッズをコレクションして部屋に飾ったり、またそのキャラクターやグッズを経て新たな同好の士が増えるというのも楽しみの一つだろう。

 

こうした缶バッチやアクリルチャームなどのグッズを使って鞄をデコる、所謂『痛バッグ』作成。推しのグッズや、それに関連するものを並べて作った聖域、『祭壇』の作成も、立派な推し活であり、一種の同人活動に通じるものがある。

 

 

 

意外と奥が深かった!?祭壇作り

今しがた『祭壇』について触れたが、実際にどういったものを指すのか、そして魅力溢れる祭壇の作り方について紹介していこう。

 

そもそも祭壇とは、神仏や死霊に供え物を捧げて供養するための壇だが、オタクの世界の祭壇は大分意味合いが違っており、『尊い!』と感じるようなキャラクター=推しを、グッズ等を用いて飾り、その尊さを具現化するような意味が込められている。

 

もちろん、ただ推しのグッズを並べれば『祭壇』と呼んで良いというのでは無く、100円ショップなどで手に入る小道具や雑貨を駆使して、バランスや彩りにこだわって並べたり、同じグッズを何個も用いて統一感を出したりなど、そこにかける情熱は、さながら大好きな推しの城を築くようなエネルギー=愛を感じる事が出来るだろう。

 

試行錯誤して築き上げた祭壇は達成感と充実感、そしてなにより、他の二次創作と変わらない、推しへの全力の愛の形として表現されている。

 

 

 

祭壇やグッズで盛り上げよう!推しの誕生日

 

さて、祭壇や痛バッグというグッズを使用した同人活動についてもう少し掘り下げていこう。

 

昨今は年齢や血液型、誕生日など、昔に比べてアニメやゲームのキャラクタープロフィールが詳細になっていることが多々ある。ゲーム内でキャラクターの誕生日イベントが開催されたり、大好きな『推し』の為にリアルでケーキを購入し、グッズ等で周りを飾って盛り上げようというのも、近年になって新しく出てきた同人活動の形の一つといえよう。

 

また、SNSが発展した影響で、推しの祭壇や痛バッグの写真を簡単にネット上にアップ出来るようになり、同じ作品やキャラクターを愛する同士と共有出来るようになった。

 

工夫を凝らして作成した祭壇や痛バッグを共有し、同じ推しを持つ者同士でキャラクターの誕生日をお祝いする。同人活動の形は、今や漫画や小説といった同人誌作成、コスプレだけには留まらず、公式グッズを用いて、各々が発展させる二次創作という新たな広がりを見せていることを覚えて欲しい。

 

 




Writer

花宮智子

同人小説サークルでコミケ等の同人イベントに積極参加中。得意分野はBL・小説を主とするオタク文化。猫とぬいぐるみグッズ好き。


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