2020.06.01
いまさら聞けない、よく耳にする「推し」とは?
今やインターネット世界だけではなく、テレビや日常会話ですら耳にすることがある「推し」という言葉。
しかし、みんなは本当に「推し」という言葉を理解しているのだろうか?
実はあまり良く分かっていないけれど、何となく聞き流している、もしくは使っている人がいるような気がしてならない。
だからこそ、ぜひこの記事を読んで知ってもらえたらと思う。
そしてドンドン「推し」への熱い思いを語っていってほしい!
つまり推しとは?
そもそも「推し」という言葉はどこから始まったのか?
誰が使っているのか?
という点から考えていこうじゃないか。
そうすれば必然的に「推し」という言葉の本質が見えてくることだろう。
すべてのはじまりはアイドルオタクから
要点は2つ
・「推し」という言葉は略語であるということ。
・この言葉を使い始めたのはアイドルオタクだったということ
まず始まりはアイドルオタクの「今一推ししているメンバーは…」という会話が省略され、「推しメン」という言葉が生まれたこと。
この「推しメン」という言葉は次第にアイドルオタクの中で広がり、浸透していった。
そしてAKBグループがアイドル界で大きく台頭し始めた頃から、この言葉はより大きな広がりを見せ始める。
なんとアイドルオタクを超えた人々にまで「推しメン」という言葉が周知される様になり始めたのだ。
そしてその過程で「推しメン」が更に省略され、「推し」という言葉に変化していくこととなったのだった。
そう、これが「推し」の成り立ちである。
また「推」という漢字は「推薦」などの言葉にも使われていることからわかるように、人を後押しする、人を押し上げるという意味を持つ。
つまり「推し」とはただ「好き」というだけではなく応援している、より高みに行ける様に後押ししているといった意味を持っている訳なのだ。
今では幅広く使われるように
さて、こうして「推し」という言葉はいつの間にか多くの人に認知されるようになった。
だからこそ今では多くの人が「推し」という言葉を会話に用いていると思う。
今までも2チャンネルなどの大型掲示板から生まれたインターネットスラングや、オタク用語が広がり多くの人に浸透していった例がある。
しかし大抵それらの言葉は、当初の意味から若干外れていったように思う。
今回の「推し」に関しても、ただ好きなキャラや芸能人に使われているケースが大多数。
もちろん、それはそれで大きく意味を外れたものではない。
しかし「推し」の成り立ちから考えてみると、世間一般の認識と本来の意味とでは若干のズレを感じずにはいられないのは筆者だけだろうか?
つまりこの言葉を口にする人々は、はたして自分が「推し」と呼んだ存在に対してなにか後押しとなるような行動をとっているのだろうか?ということだ。
今日も今日とて推しが尊い!
グッズや、関連サービス、商品の利用これらは当然「推し」を後押ししている。
だが別に筆者は「推し」のためにお金を使わないといけないと言いたい訳ではない。
例えば、「推し」がいかに素晴らしいか、どんな存在なのかをSNSや友人に広く伝えるということだって十分な後押しと言えるだろう。
特にあまり知名度のない「推し」にとってファンが積極的に布教活動をしてくれるのは非常に有難いことだと思う。
また絵が得意ならばファンアートを描いてみるでもいいし、思い切って「推し」にファンレターを送ってみるでもいい。
とにかく応援、後押ししてあげることで初めて「推し」と呼べる存在となるのではないだろうか?
特にコンテンツ製品などはファンの応援が直結して力になる。
エンターテイメントが溢れる今の世界では、弱小なコンテンツほど簡単につぶされてしまうものはないのだから。
しかし、ただなにもせず「推し」を眺めているだけの日々では、ある時突然「推し」の存在がサービス終了となっても文句を言う資格は得られない。
終わってから後悔しても遅いのだ。
だからこそみんなが心の奥底から叫べるよう、どんどん「推し」のことを応援していってあげて欲しい。
今日も今日とて推しが尊い! 推しが元気で飯がうまい!
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Writer
Shuuuuhi