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2021.02.17

【コスプレイヤー:紅蓮】狂った愛情表現こそがオタクだ

 

コスプレイヤー・オブ・ザ・イヤー2021グランプリ・・・最後の一人は?

ついに・・・ついに・・・コンプリーーーート!!!

 

コスプレイヤー・オブ・ザ・イヤー2021のグランプリ獲得コスプレイヤーさんへのインタビュー、最後の最後を飾るのは紅蓮さん(女性・男装部門)だ!!!

 

【戦闘摂理解析システム#コンパス】ルチアーノ(カメラマン/松髭)

 

 

ほとばしる愛にPCが耐えられない

なんとなんと・・・先日インタビューを掲載したDakaraさんと最終審査でキャラ被りという事態に陥ったのにも関わらず、お二方とも見事頂点に輝くとは恐れ入る。

 

「実は途中審査の段階でDakaraさんとは、ルチアーノのどちらかが一人でも残れたらいいですね。お互い頑張りましょう!って話していたんですよ。バックヤードでヒゲの描き方とか教え合ったりしてました。私がルチアーノのコスプレを始めたのはDakaraさんのかっこよさに惹き込まれたみたいなところもあったので、尊敬してるコスプレイヤーさんの一人です。でも、私のルチアーノも、愛が狂うくらいに詰まってますから!!!」

 

 

【戦闘摂理解析システム#コンパス】ルチアーノ(カメラマン/松髭)

 

そう、紅蓮さんは愛に生きるオタクだ。愛とは何か・・・愛を表現するためにはどうすればいいか・・・おそらく紅蓮さんの8割は愛でできてるのだろう。

 

「私のオタク人生、コスプレを初めて10年・・・その集大成、労力、全てがルチアーノに詰まっています。コスプレイヤー・オブ・ザ・イヤーの審査でも、私には愛しかなかった。もちろん皆さん、キャラクターへの愛は持っていると思うんです。でも、造形もできない、モデルでもない私が戦えるところって、愛しかないんです!!皆見て!!ルチアーノってこんなにステキなの!!私のコスプレは狂うほどの愛とこだわりのかたまりな・・・・・・

 

今回、コロナ禍もありインタビューはテレビ会議のようなカタチで行われた。そんな中、画面の中心で愛を叫ぶ紅蓮さんが突然ログアウトする。

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

「すいません!PC落ちました!愛の重さで落ちました」

 

そんなことを言いながら復帰してくる紅蓮さん。よしよし、落ち着け。

 

【戦闘摂理解析システム#コンパス】ルチアーノ(カメラマン/松髭)

 

 

愛を纏う人生の軌跡

一旦、話を戻しましょう。今でこそこうしてコスプレのアイコン的存在にまでなった紅蓮さんだが、もともとのオタク活動は絵を描くことから始まったそうだ。

 

【怪盗ジョーカー】アーティスト・ボマー

 

「小学生の頃、アニメでブラックジャックを見たんです。興味が出て、母に聞いてみたらマンガを全巻くれたんですね。母も結構なオタクなので」

 

あ、これ英才教育のパターンか??

 

「いや、ブラックジャックを読んでいたら自分でも描いてみたくなったんですよ。単行本の模写から入って、最終的にマンガを描きはじめました」

 

ふむふむ、これだけ聞けばまっとうなオタク人生の入り口だと言えるだろう。

 

「マンガを描いたら誰かに読んでもらいたいじゃないですか。当時は、SNSとかで簡単にアップなんてできませんでしたし、結局ホームページを作ることにしたんです」

 

うんうん、ここまで聞いてもまぁ、なんとなく納得はできる。

 

【妖怪ウォッチ】メラメライオン

 

「ただ、当時中学生くらいでしたからね。作り方がわからず、HTMLを勉強するところから始めたんです」

 

え・・・?この熱量も愛故なのか・・・?

 

「実際にホームページのフレームを自分で組んでみたりして、いろんな人に見てもらえるようになったのが嬉しかったですね。それから文章を書くのも好きだったので、小説も考え始めました。そしてマンガとか小説を本にして配布するイベント、コミケの存在を知ったんですよ!!」

 

どんどん切り開かれていく紅蓮さんのオタク人生。

 

【ウソツキ!ゴクオーくん】ゴクオー

 

「でも、まだ子供でしたしどう参加すればいいのか・・・って感じだったので、自分の作品をコピー本にして、自宅通販を始めました!!」

 

子供の定義がわからなくなってきた我々。高校生で自宅通販に手を染める話なんて、今までで初耳っす。

 

 

ついにコスプレと出合う

「そして受験戦争真っ只中の高校3年生の時に、ついにコスプレに出合いました!!」

 

おぉ、やっとコスプレにたどり着いたわけだ。しかし、勉強勉強の毎日。大学に合格しさえすれば明るいオタクライフが待っている。そう信じてひたすら机に向かった。

 

【ゴゴゴ西遊記】沙悟浄

 

「実は我慢できずに、1回だけコスプレの撮影会に参加しちゃいまして。コソッとですよ!コソッと!」

 

コソッでも堂々とでも変わらないと思うが・・・

 

「初めてのコスプレは、西遊記の沙悟浄。昔ドラマでやっていて、そこからずっと好きだったんです。その頃はもうTwitterがありまして、鳥取砂丘とかで西遊記のコスプレをしている方々を目にしたことがあったんですよ。こんな方々みたいなコスプレイヤーになりたいな!!こういう愛の伝え方ってあるんだな!!って感動しました」

 

コスプレやオタク活動は作品や推しのキャラクターへの愛を表現するためのものだと、徐々に心の中で明確化されていく。

 

【西遊記(ドラマ版)】沙悟浄

 

 

愛情表現を伝えていくオタクの連鎖

「グランプリをいただいて、フォロワーさんから「紅蓮さんを見てルチアーノが好きになりました」とか「コスプレ始めました」って言ってもらえることが増えたんです。ふと、私がコスプレを始めた頃に抱いた気持ちを、他の人に伝えられる立場になれたんだなって思った時は、泣いちゃいましたね」

 

そう、紅蓮さんはもう誰かに憧れを抱かれる存在になった。そして、次は紅蓮さんを見てコスプレを始めた人が、また誰かの憧れの的になる。こうしてオタクの「愛」は受け継がれていくのだろう。

 

【ゴゴゴ西遊記】孫悟空

 

「オタクは人を、いや世界を救います。愛さえあれば、人はなんにでもなれるんです。愛の表現は、絵を描くことでも、小説でも、コスプレでも、単行本を買うことだっていい。私は、そんなオタクの狂った愛のカタチを見ているのが好きだし、これからも見せていきたいと思っています」

 

 

●紅蓮

 

Twitter:@bomb_gu_ren_go

 

Claps!:https://claps.pro/img/u49021a20c65/

 

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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