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2021.03.12

アンケート企画!「創作派オタク」の実情 前編

 

 

どうも~ご無沙汰しておりました!DOUJIN WORLDアンケート企画のお時間です。

 

前回まではコスプレにフォーカスを当てて連載しておりましたが、毎度寄せられるアツいコメントを受け、記事の編集陣から「より多くのオタクの皆さんに答えていただいたらもっと面白い企画になるのでは?」という意見が!今後は同人文化を広く取り上げたテーマで実施していくことになりました。

 

4回目では、様々な形で二次創作活動を行う方々にアンケートを実施。ご自身の同人作品に愛を注ぎ込む90名のオタクの皆さん、どんな想いで創作活動に向き合っていらっしゃるのでしょうか?

創作物を眺めるだけではわからない、マジの本音に突撃します!

 

※以下、コメント末尾()内の作品名は回答者の方の活動ジャンルです

 

 

☆ズバリ、貴方が「創作派オタク」である理由は?

 

作品愛を表現する方法は、二次創作以外にも幅広く存在します。漫画やアニメの感想を語ること、推しキャラのグッズをコレクションすること…ゲームのプレイ時間や課金額でそれらを表す方々もいらっしゃることでしょう。

 

「自ら創り出す」道を歩む皆さんの真意とはいかに!?

 

*楽しいから

『自分の個性を活かしながら推しを表現するのがとても楽しい。』(20代女性 ブラック・ラグーンなど)

『コスプレしたり音声作品を作ってますが、自分の工夫で色々変えられるところが楽しいです。』(20代男性 東方Projectなど)

 

*自給自足ができるから

『自分の「見たい!」をかなえるため。』(20代女性)

『自分が欲しいと思ったキャライメージのアクセサリーを作りたいから。』(20代女性 北斗の拳など)

『推しキャラがマイナーなので、公式から描き下ろしイラストやグッズがでることはほとんどありません。供給がないなら自分で生産するしかない!という気持ちから絵を描いています。』(30代女性 グランブルーファンタジー)

 

*作品への想いを具現化したいから

『自分に溜まった作品への様々な感情を形に起こしたい。作品で感じた事や考えたことを整理したい。』(20代女性 Sky 星を紡ぐ子どもたち)

 

*その他…

『私にとって二次創作活動は好きな作品に触れる延長線のようなものです。アニメ作品を鑑賞するのが基礎的な活動なら、コスプレやイラスト・漫画制作などが応用的な活動…みたいな感じです。』(20代女性 刀剣乱舞など)

『仕事先の人間関係で精神的に鬱に近い状態になり、人と話すのが苦痛に。その時に、東方の二次創作「幼霊夢」という作品を見て色々と毒気が抜けた事、そこから「自分もいつか誰かを感動してもらえる作品を作りたい」と思い、制作活動を始めました。』(30代男性)

『同じ趣味の人と繋がる機会づくりでもあると思います。そういった意味では、自分の”好き”を共有するために活動しているのかもしれません。』(20代女性 鬼滅の刃など)

 

どの理由も心に響くものがありますね。溢れて止まらない作品愛を目に見える形に残す過程で「好き」の気持ちをより深く味わうことができること、創作物を様々な方に見せて一緒に楽しめることは、二次創作の醍醐味かもしれません。

 

 

☆どのような表現方法で二次創作活動をしていますか?

 

 

 

結果はこちら!!

 

 

画像下のコメント:コスプレ関連が目立ちますが、アンケートに継続参加されている方々の票が集中したと推測。参考程度にご覧ください。

 

これらの表現方法を選んでいる理由も伺ってみました。

 

*慣れている方法だから

『漫画・イラスト:幼少の頃から絵を描いていて人並み以上に表現できるから』(20代女性 魔法使いの約束など)

『漫画・小説・ハンドメイドなど:隙間時間で思いついたときにちゃちゃっとできるため』(40代女性 刀剣乱舞など)

 

*自分にはその方法しかできないから

『コスプレで踊ってみたをしてます。「このキャラにこの曲で踊ってほしい…!」と思うけど絵も描けないし、MMDができる環境もなく…それなら自分でやるか!という感じです。』(20代女性 文豪ストレイドッグスなど)

 

*その方法独自の表現に魅力を感じているから

『コスプレ:好きなキャラになりたい、または隣に立ちたいという欲求があったから。推しの服が家にあると生活が豊かになるから。』(20代女性 呪術廻戦など)

『コスプレ撮影:自分は二次元では原典が至高だと思っているので、三次元として写真に起こしてみる面白さがある。』(20代男性 Fateシリーズなど)

『イラストは他者に伝えたいコメントや物語があるときの手段。コスプレはこのキャラのこんな瞬間を切り取りたい、というのをカメラマンさんや他のレイヤーさんと共にやりたいときの手段。』(30代女性 刀剣乱舞)

 

ご自身の特技を活用する方、必要に迫られてその方法を選ぶ方など、理由は様々。が垣間見られます。ですが、其々がご自身の願いを叶える最良の「手段」であることには変わりないようです。

 

 

☆いくつもの表現方法を持つことの可能性

今回の回答者の方々のうち、3分の2以上が2種類以上の方法で活動しており、お一人で4~6種類挙げた方は10名近くいらっしゃいました。何足もの草鞋を履いて創作を続ける器用さ、うらやましい限りです…!

 

『コスプレ中心でしたが、コロナ禍をきっかけに絵を描き始めて、絵師さんとの交流が増えました。通話アプリで語りながら作業をして、作品愛を深めています。』(20代女性 HUNTER×HUNTER)

『社会人になって小説や漫画を生み出す力(思考力と文章化)や体力が消えた。体ならあるから服を作ろうと思い、コスプレをすることに。』(20代女性 Fate/Grand Orderなど)

『コスプレは若い期間にできるだけたくさんやっていきたいですし、絵は何年経っても続けていけると思っているのでどちらも辞めたくない気持ちです。』(20代女性 ダンガンロンパシリーズ)

 

そして、表現方法がコラボレーションするとこんな面白いことが実現するようです。

 

『自分の歌ってみたをMMDモデルにあてて踊らせるのが楽しい。』(10代女性 VOCALOIDなど)

『コスプレ写真集のノベルティに、その写真を元にした二次創作小説をつけた。小説を読むことで、コスプレ写真の背景設定や感情がわかるので、どちらから見ても楽しめる。』(20代女性 #コンパス)

『絵を描く方々とレイヤーとで、コスプレクロッキー会を開催』(30代女性 アメコミなど)

 

一つの方法とっても表現の形は十人十色ですが、複数の方法が合わさることで、一層オリジナリティーの増した同人作品が生まれることでしょう。ご自身の力でどこまで表現できるか追求なさる方も、お互いの一つの物事を実現なさる方々も、より広く深い楽しみ方を見つけていけたらいいですね。

 

 

次回記事では、同人作品を発表・発信する場についてのお話、活動を続ける中での嬉しかった思い出や苦労話に迫ります。どうぞお楽しみに!

 

 




Writer

KAMOMI

管理栄養士にしてコスプレイヤーの新人ライター。得意分野はコスプレを主とするオタク文化、食物・栄養関連。


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