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2021.11.13

【声優:鷲見友美ジェナ】自分自身も唯一無二の存在になるために

 

 

耳が幸せな時間の始まりだ!!

「今日はよろしくお願いします」

 

なんて、インタビュー前の第一声のご挨拶の瞬間・・・射抜かれるってこういうことよ。我々の貧弱な語彙力の前に、この声の魅力を存分に表現できるか不安になってくる。胸に突き刺さる、いや、貫かれるようにようなトーンや揺らぎ。恋のキューピッドってさ、ハートの矢を射ってくるじゃん?ひと言ひと言が、まさにそんな感じ。そんな矢を五月雨撃ち。

 

そう、今回は人気声優である鷲見友美ジェナさんの登場だ!!

 

「あ、ありがとうございます(笑)。でも、自分の声が特徴的だって気付いたのは高校に入ってからなんですよ。私、京都出身なんですけど、それまでは幼稚園の頃からずっと仲良しの友だちと一緒にいたので、この声が私を含めてみんな普通だと思っていたんです。だから何もツッコまれたりしなくて・・・」

 

そんなジェナさんの転機となったのが、高校受験の時。生まれ育った京都から東京へと引っ越しだ。

 

「高校に入ると私の声をマネするよう友人も出てきて、あとオンラインゲームにハマっていた時にスカイプとかでも指摘されるようになりました。萌え声とか言われて、それで自分の声が特徴的なんだってことを知ったんです」

 

レコーディング中のジェナさん(カメラマン:牛島康介)

 

 

 

声優に憧れを持ったきっかけとは?

では、実際に声優を目指そうと思ったのはその時からだったのだろうか。

 

「いえ、声優自体にはもっと以前から憧れがあったんです。小学生のことからアニメが大好きで、中学校に入ると深夜アニメも見るようになりました。仲の良い友人たちと、たまにコスプレをしたりして遊んでいましたね。その時に、このキャラクターは誰が演じているんだろうとか声優さんにも興味が出てきたんです」

 

ジェナさんが声優という仕事にさらに憧れを持ち始めたのは、海外に行った時のことだったそう。

 

「英語圏のアニメを日本語で見た時に、全く違和感がないってすごいことだって気付いたんです。例えば、私はジャッキー・チェンが大好きなんですが、日本語吹き替えの声がジャッキーの声だって、みんな共通認識でがあるじゃないですか。アニメも同じで、原作が英語でも日本語でも、声優さんの声がそのキャラクターの声になるんです。まさに唯一無二の存在ですよね!」

 

ジャッキーグッズと共に写るジェナさん

 

 

 

狭き門?厳しい声優の世界を語る

声優という職業は、最近では注目も高まっており、かなりの狭き門だとも言われている。その世界に身を置くジェナさんとしても、それを実感しているのだろうか。

 

「私の場合は、もともと芸能界に興味があって、最初は歌でデビューさせてもらったんです。普通は、声優の養成所から始まって、事務所に所属して、オーディションの話をもらって・・・それで通過できるのが何百人中1人とか本当に難しい世界だと思いますね。それでも役をいただけた私は、本当に運が良かったなって」

 

とは言え、実力がなければ運が良くても仕事が継続するはずもない。やはり声質という武器ではなく、その世界で活躍しようと努力した結果なのだろう。

 

朗読劇出演の際のジェナさん

 

 

 

声優に容姿は関係あるのか?

それにしても、あくまで「声で勝負する」というイメージのある声優の世界だが、近年では容姿まで取り上げられることが多くある。もはやアイドル並のかわいさ・かっこよさも求められるといっても過言ではない。それに関して、ジェナさんはどう考えているのだろう。

 

「時代とともに声優のお仕事の幅も広がってきているんだと思います。例えば、公開録音が当たり前のようにあったり、MCやラジオ出演など、声を当てる以外のことも多くこなしていかなければいけません。顔を出さずに声だけで・・・ではなくて、皆さんの前に出ることがある以上、誰かに見られている職業であることをしっかり意識してるんだなって思ってもらえるように心がけています」

 

生放送イベント出演の際のジェナさん

 

なるほど、それには納得!!だからこそ、声だけではなく、トーク力も必要だとジェナさんは話す。

 

「アニメやゲームのお仕事がメインでも、そこに付随してトーク番組に呼んでいただいたりも増えています。ラジオ番組なんかだと、細かく台本が用意されている場合もあれば、〇〇についてフリートークってこともあるんですよ。その時に、私自身として話すか、それとも演じてるキャラクターとして話すかによっても、心構えが変わってきますよね」

 

なるほど・・・自分の言葉で話す時は自分の意見、キャラクターとして話す時はキャラクターとしての意見・・・なかなかに使い分けが難しそうだ。録音以外の仕事でも演じる必要性があるなんて、声優の世界は驚くほど幅広い。

 

収録中のジェナさん(カメラマン:牛島康介)

 

 

 

のど飴にもこだわりが・・・

声優の命とも言える声・・・演じて話して、時には歌ってを繰り返し続ければ、疲れも出てくるだろう。常人には考えられない声帯の強さと体力である。

 

「夜、寝る時は濡れマスクをするようにしています。特に叫んだりし続けると喉が乾燥してしまいますから。あとのど飴も欠かせません。いつも持ち歩くようにしているんです。これ!っていうのど飴があって、潤いが違うなって思うんですよ」

 

まさか、のど飴にもこだわりがあるなんて・・・きっと野球選手のバット、画家の筆、プログラマーのキーボードに通じるものがあるに違いない。

 

「4~5時間、録音が続いたりすることもありますからね。分厚い台本を1日で録ることもあるので大変です。ただ、小学5年生のころからダンスをやっているので体力には自信がありますよ(笑)」

 

ライブ中のジェナさん(カメラマン:牛島康介)

 

 

 

正規のルートが一番の近道

最後に、このインタビューを読んでくれている人の中には、ジェナさんのような声優を目指す人もいるだろう。そこでアドバイスをいただいたぞ!

 

「声優事務所に所属したことのない私ですが、あえて言うなら・・・自分がここに行きたいって思う声優事務所の養成所からスタートすることが近道かもしれないです」

 

 

歌手やアイドルも経験し、やっと声優にたどり着いたジェナさんならではの言葉だ。正規のルートが一番近道。コツコツ努力して、認められて、オーディションを受けて・・・ということなのだろう。

 

声はもちろん、そのかわいさでも多くの人を魅了し続けるジェナさん。これからの活躍も期待している。

 

 

 

●鷲見友美ジェナ

 

Twitter:@jiena_gaim

 

Instagram:https://www.instagram.com/jiena_official/

 

アメブロ:https://ameblo.jp/jiena95/

 

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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