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2020.05.18

【カメコ:Blackbeard】日本のオタクよ・・・熱くなろうぜ!!

 

ブレないというカメラの構え方を指南してくれたBlackbeardさん

 

 

オリエンタルな雰囲気を醸すイケメンカメコ登場!

14歳の時にフィリピンから日本へ来たというBlackbeardさん31歳。お父さんが日本人、お母さんがフィリピン人というハーフだ。今でこそ日本語ペラペラであるが、来日当時は「オハヨウゴザイマス」しか話すことができず、相当な苦労を強いられたという。そんなBlackbeardさんがオタクの世界に浸かるようになったのは高校生の時だった。

 

「友人にアイドルの握手会に行こうって誘われたんです。たしかAKB48でしたね。フィリピンにはアイドル文化ってなかったので、新鮮でした。それがきっかけで大学進学時にはアイドル大好き。よく秋葉原に行ってましたよ」

 

 

秋葉原に足を踏み入れたら、避けては通れないのがメイド喫茶だろう。Blackbeardさんもその一人だ。

 

「いやぁ、メイド喫茶にもハマっちゃいましたね。何度も通ってるうちに、たまたまコスプレするよ〜ってメイドさんに出会ったんです。その人に女装似合うんじゃない?って勧められました。えっ?て最初は思ったんですけど、自分はフィリピン出身ですからね。実は、ニューハーフ文化も浸透している国なので、そこまでの抵抗はありませんでした(笑)。それが25歳くらいの時だったかな。すね毛の処理とかけっこう大変で、苦労しましたよ。ソックスを2枚重ねで履いたりね」

 

Blackbeardさんの女装コス。かわいいは正義だ。

 

当時の写真を見せてもらうことはできなかったが、ハーフでオリエンタルな顔立ちのBlackbeardさん。きっとかなりハマっていたことだろう。それからというものBlackbeardさんは数々のコスプレイベントに参加していくようになる。

 

 

コスプレイヤーからカメコへ華麗なる転身

自分の経歴を赤裸々に語ってくれた

 

コスプレイベントに参加すると、思わず目を奪われてしまうようなコスプレイヤーさんをよく目にする。クオリティはもちろん立ち居振る舞いなど、アニメの世界から本当に飛び出してきたかのようで、見るものを魅了してくる。

 

「イベントに参加していると、やっぱり自分の好きなアニメのキャラクターをしているコスプレイヤーさんたちを目で追ってしまうんです。キレイだなスゴイな・・・本当に美として、芸術として尊敬しますね。そんな美しさを写真で残したいと思うようになりました。それがきっかけで、衣装を着ることはやめて、カメラに持ち替えたんです」

 

カメコとして気を付けたい心構えとは

カメコと呼ばれることは嫌いじゃないというBlackbeardさんだが、ある一部の「下心丸出し」のカメラマンの行動に心を痛めることがあるそうだ。

 

「自分はそのコスプレイヤーさんの美を写真に収めたいって気持ちで撮っています。自分が最も美しいって感じた瞬間を写真で切り取りたい。でもカメコの中には、パンツ撮りに来たの?って人もいるのも事実です。そういう方々と一緒くたにされてしまうのはちょっと抵抗がありますね。母国のフィリピンでは日本のアニメがたくさん放映されています。でも同人文化ってそこまで浸透していなくて・・・それでフィリピンに住む家族が日本へ来た時にコミケに連れて行ったことがあったんです。とても興味津々で楽しんでくれて。やっぱり世界に誇れる文化なんだなって思いました。だから、世界に向けて恥ずかしくない行動をとって、どんどん広まっていったらいいですよね」

 

 

まずは勇気を出して声をかけよう

コスプレイヤーさんへもカメコ同士でもマナーは大切だと話す

 

さて皆さんは同人イベントに行った時、あるコスプレイヤーさんを見て「写真撮ってみたいな」と思ったことはないだろうか。しかしなんと声をかければいいのかわからず、そして断られたら凹むなぁなんて気にしてしまい、そのまま諦めてしまったという経験をお持ちの人もいるだろう。そこでBlackbeardさんにカメコとしてのアドバイスをもらった。

 

「自分が撮りたいなって思った時こそ、一歩を踏み出す勇気が必要。といっても、そこまで構えることはありませんよ。コスプレイヤーさんたちは撮られ慣れてる人が多いので、写真撮らせてもらっていいですか?ってちゃんと声をかければ、快くOKしてもらえるはずです。ただ、絶対に無断で撮っちゃいけません。盗撮になってしまいますからね。あとは、SNSでアップしたいという場合も許可をもらうようにしてください。コスプレイヤーさんの中には、修正・・・というとちょっとアレですけど・・・レタッチしてくださいってお願いされることもあります。そんな時は、未加工の写真をアップしたら怒られちゃいますし、良くないですよね」

 

コスプレイヤーさんたちも、可能な限り美しく、かっこよく、かわいく撮られたいものである。写真の主役はあくまで撮られる側。撮った写真を公開する場合は、コスプレイヤーさんたちの要望を聞くようにしよう。また、コスプレイヤーさんたちへのマナーだけでなく、カメコ同士も尊重し合うことが大切だと話す。

 

「特に人気のコスプレイヤーさんになると、たくさんのカメコからカメラを向けられています。自分が撮らせてもらえる順番が回ってきたら、無駄に長引かないようにしないといけないですよね。撮ったら早めにどく。カメコ同士もお互いの撮りたい気持ちを尊重し合うことが大切だと思います」

 

 

機材は何でも構わない!撮りたい時こそ撮るべきだ

撮ることが好きなら、その気持ちに蓋をしてはいけない

 

コスプレイベントでのカメコを見ていると、バズーカ砲のようなカメラを抱えている人もよく見る。素人目にも数十万円以上もするカメラだろうな・・・という想像が容易にでき、撮影する側にも高いハードルが設けられているような気がしてくるが・・・実際のところはどうなのだろう。

 

「ものすごいカメラ持っている人、確かにいますよね。レンズだけで何十万円とか。でも、自分はそんなに高いカメラじゃないですし、撮りたかったらケータイでもいいと思いますよ。大切なのは機材よりも声掛けなどのマナーです」

 

もっともっと熱くなりたい!!

カメコとしてコスプレイヤーの美を追い続けるBlackbeardさんだが、少し寂しさも感じることがあるそうだ。それは日本のオタクの気質によるもの。

 

「アニメ好きな人ともっと仲良くなりたい、熱く語り合いたいって常々思っているんです。でも日本人のオタクって静かに語る人が多い印象で・・・内側に熱を向けるんじゃなくて外に堂々と出していく、そんな仲間と出会いたいですね」

 

 

↓動画

 

 

 

 

Blackbeard

 

Twitter:@blackbeardrevo

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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