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2020.09.06

【声優・俳優・コスプレイヤー:丸山徹】コスプレの醍醐味は老若男女を超越すること

リアル魔人現る・・・

突然だけど、ブロック塀のブロックってあるじゃん?壊れちゃいけないじゃん?だって、敷地や建造物を守ったり耐久性を高めるものだもの。

 

でもさ、今回インタビューを受けていただく丸山徹さん・・・一発よ。ワンパンよ。↓の動画見て引いたのよ。下手なこと言ったら、おれら壊される・・・

 

 

カッカッカッ・・・足音が近づいてくる。寿命という時を刻む秒針のようなリズムだ。意を決して対峙する・・・。

 

「インタビューを受けに来た丸山です!」

 


インタビューだったとしても武器を忘れてはならない!

 


鍛えられた肉体美があるからこそのコスプレの完成度に脱帽だ。

 

 

格闘ゲームに憧れて自らも戦いの場へ

あー・・・文字だと伝わらんか。このダンディズムなヴォイス。ボイスじゃないのよ、ヴォイスなのよ。程よい低音が心地よく、なのに爽やかで聞き取りやすい。ぜんぜんブロックぶっ壊すお人には見えませんけど!?

 

「ははは(イケボ)、声優をしているので聞き取りやすさは意識しています」

 

とのこと。おおお、まさかプロの声優さんが登場だ!しかしなんでまたTwitterでブロック壊しなどの動画をあげているでしょう?

 

「大学時代から格闘技、空手をやっているんです。それまでは全く経験がなかったんですが、やぱり格闘ゲーム最盛期でしたからね」

 

ってことは・・・ゲームに憧れて実際にやってみたくなったと?それはそれで、なんという思い切りの良さ。男なら誰しもが一度は憧れるだろう最強の自分。しかし・・・現実という壁が立ちはだかり、それを乗り越えられずにあきらめていく。それを丸山さんはぶち壊した。

 

「リュウとかケンとか大好きでした。だからこそチャレンジしようと。ただ、実際にゲームの技は実践では役に立ちませんでしたね(笑)。それでもゲームを元になんとか技ができないかと鍛錬を続けました。特に意識したのは柔軟です。結果、完成したのが後ろ回し蹴り。練習ではあまり他の人には見せなかったこの技・・・なんと試合で1本とれたんです。気持ちよかったですよ!」

 

ゲーム内でキャラクターたちが繰り出す技、現実的ではないし、もしかしたら隙が大きいのかもしれない。それでもなんとか実現できないかと磨き上げた後ろ回し蹴り・・・丸山さんのオタクの意地の集大成と言っていいのかもしれない。

 


撮影:およーん氏

 


撮影:aya氏

 

 

リアルを知っているからこそ、コスプレの精度が上がる

「その経験がコスプレにも役立っていますね。特にバトルシーンでの撮影です。あごの引き方や拳の向きなど、リアルを追求できるので。コスプレ仲間からも「教えて」って言ってもらえることがあるので、人のために役立ってると思うと嬉しいです」

 

なるほど、拳が人を殴る以外にも役に立つ・・・格闘技者としてこれほど光栄なことはないのかもしれない。

 

「他に役立つことと言えば、体型です。コスプレって体を普段から動かさない人もいらっしゃるのですが、私はもともと鍛えていたので、そういうキャラになりやすいのは得しましたね。実は、コスプレイヤーとして活動し始めたのは大学を卒業してからなんですが・・・初めて衣装を着てイベントに参加して、そしたら写真撮らせてくださいって言ってもらえたんです。この気持ちよさ、最高です!!本当に鍛えていてよかったと思いました」

 

リュウやケンはもちろん、多くの格闘ゲームのキャラクターたちの輝き、格闘技を通じて丸山さんにもそのヒーローとしての魅力まで備わった結果なのだろう。

 

「コスプレの面白さ、気持ちよさを知っちゃってからはどっぷりですね。少しずつ完成写真の細かいところに目が行くようになりました。ポーズがちょっと違うかな、衣装の生地はもっとこだわりたいな、とか。そのおかげか同じような仲間も増えていったんです」

 


コスプレをして話しかけられた時の喜びを語る丸山さん。

 

 

年齢も性別も・・・人間も悪魔も関係ない!

丸山さんは「自分に向けられる眼差しへの気持ち良さ」の他にもコスプレの魅力を知っていくこととなる。

 

「仲間ができるとですね、何が面白いって老若男女問わないってところなんです。私はデビルメイクライのダンテというキャラクターをよくしているんですが「その父親のコスプレをするので合わせませんか?」って話をたまたまいただいたことがあったんです。父親ですよ?普通、男性だと思うじゃありませんか。でも、それが自分よりも10歳以上も若い女性からだったんです。コスプレって年齢も性別も全部越えてしまう。そういう面白さって、なかなか味わえないですよ」

 

そんな話を聞くと、おっさんと言われても「ぐぅの音も出ない」我々であってもコスプレにチャレンジしたくなってくる。

 

「やりたかったらやるべきです。愛で実現しましょう!とは言っても、なかなかそれだけではできないです。私はコスプレって、登山のようなものだと思ってるんです。例えば、その山ごとにどれほどの装備が必要なのかを考えて整えて、準備をしてスケジュールを組んで、体調を整える。コスプレも、どのキャラクターをやるかによって衣装や小道具を揃える大変さは違いますし、撮影スタジオやカメラマンさんとの調整もあるんです」

 

う~ん・・・そう言われると、なんかハードル上がった気が・・・

 

「いや、突き詰めれば、の話ですよ。最初は部屋の中で自撮りでもいいと思うんです。自分をいろんな角度で撮ってみて、レンズを通しての見え方とかを研究するのも面白いと思いますよ。あとは衣装をどうするか、ですね。私は外注してしまうことも多いです。ただ、裁縫屋さんにもいろいろあって、採寸通りに作ってもらったとしても個性が出るんですよね。作品への愛が感じられる裁縫屋さんに出会えた時はテンション上がります。特にアメリカの業者に発注した時は大満足でした!」

 

ふむふむ、これは裁縫ができない人にとっては面白い情報。既製品として購入するのもいいが、やはりオンリーワンな衣装もほしいもの。そこで発注する裁縫業者の愛によってもクオリティが違うとは・・・

 


撮影:stone氏

 


撮影:stone氏 2

 

 

いつかイベント会場でお会いしましょう!

「最近は外出自粛などで、撮影もしにくい状況です。でも、SNSなどでいくらでも通じ合える機会がある。まだコスプレをしたことがないって人は、今をチャンスに変えましょう!そしていつか、どこかのイベント会場でお会いしましょう!」

 

あ~もう!後楽園遊園地で僕と握手!!レベルでぐっとくるセリフ・・・ありがとうございます!我々もコスプレデビュー夢見て、がんばります。

 


撮影:オーカ氏

 


撮影:すてぐま氏

 

 

丸山徹

 

Twitter:@maruyama_tooru

 

丸山さんのイケボは↓から聞けるぞ!プロ声優の実力に耳を奪われろ!!

 

https://frontierf.com/creator_page/va_page.cgi?va_seq=83

 

 


インタビュー後に笑顔のダンテ!




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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