2020.11.04
【コスプレイヤー:Mat’OS(マトス)】最高の一枚のためには自分じゃなくてもいい
超美麗グラフィックなコスプレイヤー登場
デキる男は背中で語る・・・多くは喋らねぇもんだぜ。なんてよく言うが、この男は眼光で完結させる。Coolな前髪の奥に光るHotな瞳・・・我々は真意を読み取り、インタビューを無事完結させることができるのだろうか。
まさか、こういう場でも「・・・(心の声)」みたいなやりとりにならないよね!?今回だけはCoolで無口キャラは勘弁してくださいよ、スコールさん!!
メイクが日常になったきっかけ
と、一抹の不安を覚えながら始まったMat’OS(マトス)さんのインタビュー。それにしても、まさにFINAL FANTASYⅧ発売時の衝撃のような超美麗グラフィック改めて体感することになろうとは・・・イケメンなのはもちろんのこと、肌とかキレイすぎません?
「普段から軽くメイクもしていますしね。眉毛を描いたりカラコンを入れたり。完全にすっぴんの顔は、友人でも見たことがある人は少ないかもしれませんね」
とのこと。コスプレメイクなら我々だって、そこそこ目が肥えているはずだが・・・Mat’OSさんは「日常」としてメイクをしているそうなので、やはり「コスプレ!」とではなく「自然体」を感じさせる。
「僕はまだまだですよ、メイクって本当に奥深いと思ってますから」
それにしてもなぜメイクにこだわりを持つようになったのだろうか。
「男なんで、コスプレを始めるまではメイクのことなんて全然知らなかったんです。最初にやったコスプレも今回のスコール・レオンハートなんですが、男が男をやるんだからメイクはそんなに必要ないって思ってました。でも、実際にやってみると思っているのと全く違って・・・最初は1回で終わりのはずだったんですが、納得できるまでやるぞ!って続けているうちに、今に至ります」
メンズであれば「メイクなんて塗ればOK!」なんて軽く考えてしまうのも当たり前。しかし自分の理想を追求した結果、Mat’OSさんのメイクは肌作りからが基本になった。
コスプレは肌作りから始まる
「普段から化粧水とか美容液とかスキンケアには気を付けていますよ。男性の肌って皮脂が多いですから、メイクをしていなくてもたまにクレンジングしてバランスを整えています。サプリやプロテインも飲むようにしていますし。あとは、お水ですね。最近はお風呂用浄水器も使っています」
まさに美容は一日にして成らずだ・・・
ポケモン エーフィ擬人化/撮影:NAOさん(@LayersBook)
「ちなみに、色白キャラのコスプレをするために美白も徹底しましたね。日傘をさして紫外線対策もバッチリです」
二次元を三次元に寄せた最高の一枚
そんなMat’OSさんだからこそ、コスプレへのこだわりは回数ではなく最高の一枚を残すことにあるのだという。
「まず考えているのは、アニメやゲーム、マンガのキャラクターが三次元に現れたらってことなんです。メイクにしても、コスプレって実際の人物を作品に寄せていくわけですが・・・僕はそうではなく二次元が現実になった時どうなるのかってシミュレーションするようにしています。例えば、ある作品のあるキャラクターが三次元に現れたとしたら、それを最も再現できるのが僕でないなら僕じゃなくていいとも思っています」
え・・・?コスプレイヤーなのに、僕じゃなくていいって・・・?
「最高の一枚を撮るためにどうするか、僕よりもキャラに合った人がいるならその方にお願いすればいいじゃないですか。僕は写らなくてもサポートでも構わないって考えています」
これはもう、コスプレイヤーというより「コスプレ写真ディレクター」と言った方がいいのでは・・・
「なんか撮影って仕事っぽい考え方になっちゃって(笑)。自分主催の併せ撮影とかは、同人イベントに参加者を探しに行ったりもするんです。Twitterとかで自分がやりたい作品のコスプレイヤーを探して、この人!って思った方が参加されるイベントに言って声をかけて」
これはもう、ある意味営業活動だ。また、撮影される側のコスプレイヤーだけではなく、撮影する側のカメラマンとも入念な打ち合わせをすると言う。
「ラフスケッチを自分で描いてカメラマンさんに渡すこともあります。それを3Dモデリングを使って仮の構図画像を作ってもらい、あらかじめスモークとかの手順を決めて、合成も考えて・・・」
ちょ・・・もはや遊びを超えてる。まさにディレクションだ。しかし、ここまでの手順やこだわりを聞いてしまうと、我々のようなコスプレ素人は高すぎるハードルに二の足を踏んでしまいそうだ。
Mat’OSさんの描いたラフスケッチが・・・
3Dモデリング化され、詳細な撮影手順を書き込み・・・
完成!!DISSIDIA FINAL FANTASY NT スコール/撮影・レタッチ: nasuさん(@nasucalu)
キャラの時は止まっている。しかし自分は老けていく・・・
「いや、僕が仕事っぽいってだけで楽しみ方は人それぞれですから(笑)。ただ、好きならまずチャレンジした方がいいと思います。ちょっとでもコスプレしてみたいなって人は、そのキャラへの憧れがあるはずなんですよね。特に、昔から・・・小さい頃から好きだったりしたら特に。で、キャラは時が止まっていて、常にその年齢なんです。でも自分は老けていく。だから、もしかすると今しかできない、今がベストな時かもしれません。そんな瞬間に迷っているなんてもったいないですよ」
おっしゃる通り、我々のようなおっさんが高校生キャラになりたくても、ネタならまだしも再現できるとは到底思えない。最高の写真を残すために、自分の体さえ「素材」と考えるなら、コスプレとは「ナマモノ」なのかもしれないと感じた。
Tales of Berseria ロクロウ:Mat’OSさん×アイゼン:ゆーりさん(@yuli_nkym )/撮影:グリフさん(@gliff_weit)
●Mat’OS
Twitter:@SquasTume
Instagram:trmtskswrt
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Writer
佐藤志郎
2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。