🇯🇵
🇯🇵

2021.01.23

【コスプレイヤー造形師:三毛猫教授】エアーマンが探せない!!

 

オールジャンルのグランプリとは一体・・・?

そろそろコンプリートを目指せるのではないだろうか・・・コスプレイヤー・オブ・ザ・イヤー2021の今回もまたグランプリ(オールジャンル部門)!!三毛猫教授さんにインタビューさせてもらったぞ!!

 

「三毛猫教授って言いにくくてすいません。ミケとかミケネコって呼んでもらってOKです!」

 

Fate/Grand Order:ジークフリート

 

確かにフルコスネーム『三毛猫教授さん』って呼ぶと長いし、教授は敬称みたいな感じだし、ありがたいお申出。ミケさん助かります!!

 

ところで・・・オールジャンルのグランプリ、大変おめでたいのですが・・・オールジャンルってどんなことなんでしょう??

 

「そう、明確な定義なんて僕もよくわかってないんですが・・・前回の2020はコスプレイヤー本人の顔が出ていることが前提でのコンテストでした。それだと、例えば仮面ライダーのようなガワコスの人が出れないので作られた部門だって認識です」

 

ほぅほぅ、ただそれだけだとさらにジャンルを限定されかねないというわけで、どうせだったら何でもOKになったというわけですね。

 

「そうですね、なのでいろいろな人がエントリーされていました。フォロワーが何万人もいるコスプレイヤーさんとか、海外のコンテストで優勝している人もいましたから。中にはテレビに出ているような人もいたり・・・自分が思っていた以上に何でもアリでしたよ」

 

おぉ、そんな面々と競い合うとは強いハートも重要な気がしてくる。

 

#コンパス 戦闘摂理解析システム:アダム=ユーリエフ

 

#コンパス 戦闘摂理解析システム:武器

 

 

コスプレの総合格闘技こそオールジャンル

「まさにコスプレの総合格闘技みたいでしたから。それに、実は前回の2020にもエントリーしたんですけど、その時はほぼほぼ最下位みたいなもんだったんですね。だから最初の目標は1回戦突破だったんです」

 

それがまさかのグランプリ!!優勝のモンスタハンターの衣装のクオリティの高さには脱帽。見てるこっちとしては「自分が竜種じゃなくてよかった・・・」なんて思わされる。

 

「そう言ってもらえると嬉しいですね。実はコスプレは好きなキャラクターの衣装を着たくて始めたというより、造形やってみたいというところから始まったんです」

 

ツイステッドワンダーランド:マレウス・ドラコニア

 

 

 

サムズアップでピカッと光るエアーマンからの連絡お待ちしています

ミケさんのコスプレ人生・・・いや、造形人生の始まりには、とある出会いがあったのだと話す。

 

「以前ですね、ガレージキットのイベントに参加したことがあったんです。その時はコスプレするなんて全然興味なくて・・・ただ、その時にいたロックマンのキャラクター『エアーマン』がきっかけになりました」

 

エアーマンと言えば・・・『エアーマンが倒せない』という歌で一世を風靡したキャラクターでもある。

 

 

アークナイツ:シルバーアッシュ

 

「たまたま近くにいた女性が「きゃっ」て声を上げたんです。僕は「なんだ!?ひったくりか!?」なんて思ってそっちを向いたら、そこにはエアーマンが立っていました。そのクオリティに驚き、エアーマンに向かってサムズアップしたんですよ。そしたらエアーマンも返してくれて・・・しかも目が光ったんです。「エアーマンすっげー!!!」って本当に興奮しました」

 

ここからミケさんの造形コスプレが始まっていくのである。しかし、残念ながらこのエアーマンのコスプレイヤーさんにはまだ再会できていないそう。

 

「いつの日か「アナタのおかげでコスプレはじめました」って伝えたいですね」

 

6年前のワンダーフェスティバルでエアーマンのコスプレをしていて「自分じゃね??」って思い当たる人がいたら、ぜひご連絡をお待ちしています!!!

 

 

盾の勇者の成り上がり:岩谷尚文

 

 

造形とは1/1スケールのプラモデル

しかし造形コスプレイヤーなんて、チャレンジしようと思ってもなかなかできるものじゃない。ここまでクオリティを高めるために、どういった意識で取り組んでいるのだろう。

 

「コスプレを始める前までは、プラモデル作成が趣味だったんです。仕上げは自分で塗ったりとかはしていました。自分で着る衣装を作るようになってからは、その頃よりももっとこだわるようになりましたね。1/1スケールのプラモ感覚。エアブラシを使うようにしたり、もっとカッコよく見せたいって思いで作っています」

 

アークナイツ:エンカク

 

Fate/grand order アーサー・ペンドラゴン:甲冑、武器

 

この技術・・・造形物をまじまじと見れば見るほどため息が出るほどカッコいい。

 

「コスプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに着た鎧ですが、資料のためにモンスターハンターワールドの世界に入り込み、何度も何度もリオレウスというモンスターを狩り続けました。狩っては作り狩っては作りの繰り返しです」

 

モンスターハンターワールドの世界では、ハンターと武具の鍛冶屋は別々だ。各々の仕事に従事している。それを一人でこなしたというわけだ。

 

モンスターハンターワールド:ハンター(リオレウス装備)

 

「造形師さんの中には、質感だけじゃなく音にこだわる人までいるんですよ。例えば甲冑なんですが、動く時にリアルな音が出るように部分部分に金属を張ったりしているなんてことも聞きます」

 

まさに、造形とは見せるだけのもではなく聞かせることもできる美術品・・・写真だけでは伝わりきらない技術とアイデアの結晶なのだ!!

 

ぜひこれからもリアルなカッコいい、憧れるほどの造形美を追求していってほしい。

 

 

 

●三毛猫教授

 

Twitter:@dxmikeneko

 

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


  • 読み込み中...

Related Posts