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2021.03.09

コロナ禍での変遷する同人イベントについて

 

 

 

新型コロナウイルス感染拡大、コロナ禍で同人イベントはどのように変遷するのか?

 

2020年1月、日本で新型コロナウイルスが確認されて以来、我々は『新型コロナウイルス』との生活を余儀なくされ、既に1年が経過している。

 

このウイルスの影響で、同人イベントも大きな打撃を受け、感染拡大の懸念からイベントの中止を余儀なくされたり、マスクや消毒、アクリルのついたてや定期的な換気等、徹底した感染対策の下行われている。

 

リモートワークやオンラインでの人との交流がメインとなってゆく中で、同人誌即売会もオンライン上での開催を行う等の対策が設けられ、従来の同人イベントとは大きく異なってきた。

 

今回は、所謂『withコロナ』として変遷してゆく同人イベントを見て行こう。

 

 

 

コロナ禍での同人イベント、参加者の取り組み、印刷所の取り組み

 

そもそもサークル参加の皆さんは同人誌などを『頒布』している為、大きな打撃を受けていないと思われがちだが、彼らが素晴らしい同人誌を頒布するにあたって掛かる費用は一般参加の皆さんに支えられている。この支えがないと彼らは次の作品を生み出す活動が出来ない。

 

また、イベントが無ければ彼らが自分の作品を公開する場が無くなり、結果として制作に掛ける想いが下がっていってしまう。想いが下がれば意欲も下がり、いつの間にか作品を生むための機会を逸してしまう。まさに負のデフレスパイラルだ。

 

なので実際の即売会だけでなく、オンラインでも同人イベントを開催することで、作品を公開できる場を設け、彼らの創作意欲を掻き立て続けている。

 

また、従来のように会場での同人イベントが行えなくなる中で、一番打撃を受けるのが同人誌を発行する印刷会社だ。イベントの開催規模と、印刷会社の売上は比例する為、イベントが行えなくなり、紙媒体における同人誌を発行できなくなることは印刷会社の経営難に繋がる。

 

そんな中で同人イベント主催側や印刷会社は、なんとか同人文化を存続させていこうとオンラインイベントを開催したり、同人誌の印刷価格を下げるサービスを行うなど奮闘している。

 

イベントに参加するサークル側は、こうしたイベント関係者や印刷所の活動に応えるべく、積極的にオンラインイベントに参加し、紙の同人誌を発行することで対応している。

 

 

 

 

同人の未来、創作の未来

 

しかしながら、まだまだオンラインイベントが十分に普及しているとは言いづらく、同人イベントは依然として崖っぷちだ。サークル側は、より積極的な同人活動、紙媒体としての発行などで支えてゆく事が重要となってくる。

 

だが、向こう数年は新型コロナと戦ってゆくことを鑑みると、今後はより、従来とは違う技術や工夫を凝らした、新しい活動が求められてゆくと言えるだろう。日本における同人活動の歴史は、今まさに変革の時を迎えている。

 

創作活動の未来を失わない為にも、我々は常に新しい方法を模索し、積極的に行動して、舵を切ってゆく事が重要だ

 

 




Writer

花宮智子

同人小説サークルでコミケ等の同人イベントに積極参加中。得意分野はBL・小説を主とするオタク文化。猫とぬいぐるみグッズ好き。


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