【コスプレイヤー：ルフナ】キャラクターと共に歩むコスプレ人生

2021.05.05

コスプレ

【コスプレイヤー：ルフナ】キャラクターと共に歩むコスプレ人生

キャラクターに恥じないコスプレを心がける

凛とした佇まい・・・このルフナさん、只者じゃねぇ。まさにアルトリア・ペンドラゴンを模したような鋭い眼光・・・の中に見せるキュートな輝き。もっと砕けた感じでいいのに、一切椅子の背もたれを使わないという徹底ぶり。我々にも緊張が走る。

「ありがとうございます。コスプレする時はそのキャラクターに恥じない自分でいることを心掛けています」

と話し始めたルフナさん。キャラクターが降りているのではない、演じているわけでもない。でもそのキャラクターを感じる。そりゃあ、コスプレ衣装着てるんだから、キャラクターを感じるのは当たり前なんだが、そういうのから一歩先に進んだこだわり・・・ではないな、なんだろう心構えが伝わってくるのである。

【Fate/stay night】セイバー（インタビューカメラマン：cozy／@cozy1215）

「コスプレをする時は、キャラクターとの対話を大切にしているんです。作品にあるキャラクターの心情を自分の中で消化して取り入れていく。そして、これはアナタの気持ちに合っている？って聞いたり、剣を持ったキャラクターであれば、こういう構え方はする？って確認するようにしていますね。衣装に袖を通す日の前日から、そんな気持ちになれるんですよ」

【Fate/stay night】セイバー（インタビューカメラマン：cozy／@cozy1215）

もはや神事か！？キャラクターへの愛・崇拝・尊敬

コスプレをする目的っていろいろあると思う。数十人のコスプレイヤーさんたちに話を聞いてきた我々だ、目的や熱量、楽しみ方など様々なのは理解している・・・つもりだったが、対話って初めて聞いたかも。なんだろう、変身願望ではない・・・所謂、神事に近い感覚だろうか。

「あ～・・・もしかするとちょっと近いのかな。キャラクターへの愛があるのはもちろんですが、崇拝も尊敬も含まれています」

なるほど、ルフナさんと話していて、ちょっと一味違うな・・・と思った感覚はこれか！！キャラクターをキャラクターとしてではなく、ある意味現実に近いファンタジーとして受け入れているという点が非常に興味深い。ただ、ここまで傾倒すると、大人数での併せ撮影などで、自分の意に反したり、やりにくかったりすることはないのだろうか。

【Fateシリーズ】ヘンリー・ジキル&ハイド（カメラマン：あお／@skyblue_1020）

【Fateシリーズ】ヘンリー・ジキル&ハイド（カメラマン：まれこ／@_mrk4t0）

「そうですね、ただ併せは主催の意向を第一に考えるようにしています。なぜなら、メンバーを集めてまとめてでも撮影をしたいという想いが一番強いのが主催のはずですから。だから、自分の想いや主張は抑えて、ちゃんとすり合わせするようにしています」

【Fateシリーズ】ヘンリー・ジキル&ハイド（カメラマン：ざっこりん／@zakkorin）

現実でも支えてくれるキャラクターたち

コスプレとはキャラクターと一緒に歩むもの・・・そんな想いでコスプレに向かい合っているからこそ、日常生活でもキャラクターに支えられることもあるという。

【Fate/stay night】遠坂凛（アーチャー：養田／@HCLI_JPN、カメラマン：NIL/@nerv15）

「例えば、落ち込んだり悲しかったりした時、キャラクターの姿が思い浮かぶんです。泣きたくても、泣いたらなさけないってあの人に・・・あっ、あのキャラクターに思われちゃうかなって意識すると、強い心を保てたりもしますから。コスプレを通して、キャラクターとずっと一緒に歩んでいると、見守ってもらっているという気持ちでいられます」

なるほど・・・今回、ルフナさんのコスプレ作品がFate/stay nightのセイバーさんなので、あえてそれになぞるならば、コスプレするキャラクターはまさに英霊としてルフナさんを見守っているようだ。

【Fate/Grand Order】女性主人公（カメラマン:さざびい／@SazabyK）

「他にもコスプレをしているキャラクターが抜けなくて、日常生活にいい影響が出ることもあるんですよ。セイバーのコスプレをしているおかげで所作がキレイだねって職場の人に褒めてもらえたり。ニコニコしているキャラクターのコスプレをした翌日もずっと笑顔が続いてしまって、表情筋の心配をされたり（笑）」

【アークナイツ】エクシア（カメラマン：ざっこりん／@zakkorin)

【アークナイツ】プラマニクス（カメラマン：すぱあくりんぐ／@_spark_2525）

作者はキャラクターの親御さん

ここまでキャラクターを身近に感じていると、そのキャラクターを生んだ作者に対してはどんな気持ちを抱くことになるのだろう。

「う～ん・・・キャラクターの親御さんのような存在です。だから、そのキャラクターのコスプレをするときには、作者さんとかゲームやアニメであれば運営さんにも恥じないようにしなければって考えています。あとは感謝の気持ち。好きなキャラクターに会わせてくれて、ステキなストーリーを読ませてもらえて、感謝しかありません」

なんと・・・ここまで言ってもらえるなら、作者・運営冥利に尽きるのではないだろうか。