2020.09.01
初心者が同人イベント会場で守るべき「お約束」を知ろう
同人イベント(同人即売会)への初参加のとき、誰だって多少なりとも不安を抱えているのではないだろうか。
なので、今回は同人イベントで気を付けておきたい「お約束」について紹介しようと思う。
直前までに注意したい「お約束」
開始直前になって後悔しないため、まずは同人イベント直前までの「お約束」を確認してみよう。
・お金を両替しておく
・差し入れは迷惑にならないものを
・徹夜は厳禁
まず、お金を両替しておく。
基本的に同人イベントではおつりの出ない支払いを目指そう。
サークルさん側でもおつりは用意している可能性が高いので、必ずぴったりの金額を払わなくてはいけないというワケではない。
だが、スマートな会計はサークルさんの手間を減らし、不要なトラブルを軽減することができる。
ちなみに小銭の用意は金融機関の両替機を利用するのがベスト。
100円は最も使用頻度が高いので多めに、あとは500円玉と1000円札を予定よりも少しだけ多めに用意することを筆者はオススメしたい
次に差し入れについての話。
交流のあるサークルさんに差し入れを持っていく場合、生もの、賞味期限が近いもの、手作りのお菓子、かさばる品などは避けるのが無難だと言われている。
多くのサークルさんは宅配で荷物を移動しているため、上記の物を貰うと困りがちなのだ。
差し入れは渡す前に一度落ち着いて、用意したものを再確認してみるといいかもしれない。
最後に徹夜は厳禁。
入場待機のために徹夜をすることは主催者側から厳しく禁じられている。
スタッフさんや近隣住民の方に迷惑をかけてしまうだけではなく、問題が生じた場合、同人イベントの継続自体が難しくなる可能性も…
徹夜は絶対にやってはいけない!
会場で気をつけたい「お約束」
次に同人イベント会場内で気を付けたい「お約束」について。
・会場は走らない
・コスプレの無断撮影禁止
・人の邪魔になるような場所を陣取らない
・頒布物は大切に
・列の並び方
最初の3つについては自分だけではなく他の参加者へのマナーでもある。
同人イベントを楽しんでいるのは自分だけではない、周囲にはたくさんの人がいることを常に忘れないようにしよう。
次に頒布物は大切に、ということ。
サークルさんのスペース上には多くの頒布物が並べられているが、例えばサイフを取り出すときに、荷物が邪魔だからと目の前に積まれている同人誌の上に置いたりするのはNG。
サークルさんは自分の作品をないがしろにされたように感じるだろう。
ちなみに許可を取れば、気になる同人誌を軽く確認して購入を検討するのは問題ではない(見本誌が用意してある場合もあるので、一度確認してみよう)
しかし、その時に同人誌を折り曲げたり、汚さないように細心の注意を払う必要はある。
同人誌は作家さんが一生懸命時間と体力を削り、制作して下さった大切な作品であることを忘れてはいけない。
最後に大切な列の並び方について。
開場直後、大抵人気サークルさんのスペース前には長蛇の列が形成される。
列に並ぶ際、最後尾の人はそのことを周囲に示す最後尾札というものを持つことになる。
最後尾札とは「最後尾」の文字と、列を形成しているサークル名やスペース番号が記されたボードや紙のことである。
複数の列がある場合、お目当ての列はこの最後尾札を目印にして探すとわかりやすい。
並ぶときは、最後尾札を持っている人に声を掛けて、札を受け取る、受け取ったら今度は誰かが後ろに並ぶまで周囲に分かりやすいように最後尾札を掲げよう。
また、列が長くなり周囲の通行を阻害してしまったり、他のサークルさんの迷惑になると判断された場合、スタッフさんの采配によって列を途中で切り離し、他の場所に移動させることもある。
その際、分割されスペース前に残された列の最後尾は「列途中」と記入された列途中札を持つことになる。
間違えて列途中札を持った人の後ろに並んでしまうと、横入りをしたことになってしまうため、良く確認してから並ぶようにしよう。
終わった後も気を付けるべき「お約束」
最後に、同人イベントが終わった後の「お約束」について。
・会場外、公の場所では頒布物を広げない
・頒布物の転載・転売は厳禁
同人誌を帰りの電車の中や、途中で寄った飲食店の中など公共の場所で読むのはやめよう。
対象年齢や、ジャンルに関わらず、一般の人の目に同人誌を触れさせる行為自体がマナー違反になる。
頒布物の転載・転売は厳禁ということ。
同人誌に限らず全ての転載行為は作家さんの著作権を侵害している行為である。
また、最近同人誌の転売が非常に多く、作家さんたちは頭を悩ませている。
同人誌をやむを得なく手放す場合、多くの作家さんが処分することを推奨しているので、ぜひそれに従って欲しい。
さて、いくつか「お約束」を提示したが、モラルに則り周囲に迷惑をかけないよう気をつけていれば、あとは楽しむことがなにより大切なことだと思う。
一人一人がマナーを守り誰もが楽しめる同人イベントを共に作り上げる、そんな素晴らしい同人ライフが多くの人の元に訪れることを切に願っている。
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Writer
Shuuuuhi