【コスプレイヤー：AJ（エイジ）】しわくちゃになっても続けていきたい

2020.10.24

コスプレ

インタビュー

【コスプレイヤー：AJ（エイジ）】しわくちゃになっても続けていきたい

DoujinWorld初の傷害事件が発生か！？

男ってのぁ常にライバルとともに成長していくもんよ。おれらDoujinWorld取材班もさぁ好敵手と書いて心の友でもあり高め合えるライバルと出会いたいというもの。あ、でも・・・河原で殴り合ったりはゴメンなんだからねっ！！

とか思っていたら・・・

「次にインタビュー受けた時が、てめぇらの最後だ！！！」

本物さながらの迫力にたじたじ・・・
あぁ・・・確かにこの御方も、好敵手の一人だ。

こんな恐ろしいインタビューは初めてだ。ちょっとでも失礼なことを申したらぶった斬られる予感。しかし・・・

「はじめまして！AJ（エイジ）です」

と、大和撫子なお声。えええ！？女子かい！！

BLEACH 黒崎一護（CN:ZOZO（@hZozok ））グリムジョー・ジャガージャックCN:AJ／カメラマン:アーサー（Twitter：@Arthur_Gray ）

FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN クラウド・ストライフ／カメラマン:アーサー（Twitter：@Arthur_Gray ）

男勝りな自分だから男装も好き

「すいません、胸ぐら掴んで失礼しました（笑）。だって、そんな写真がほしいとか言うから・・・。もともと男性キャラのコスプレが多いんです。今日はBLEACHのグリムジョー・ジャガージャックです！」

おぉ、なるほど・・・話を聞くところによると、AJさんのコスプレはほぼほぼ男装だそう。その理由はやはり男性になりたいとかそんな感じだから？？

「う～ん、そういうわけではなくて憧れたり好きになるキャラクターが男性だからって理由ですね。昔から少年マンガも読んでましたし、もともと私自身が男勝りなところもあって共感しちゃうのかもしれません」

その憧れを追求した結果、本物にも勝るとも劣らない迫力。その青い目を見ながらインタビューしていると畏怖してしまう。

僕のヒーローアカデミア轟焦凍／カメラマン:アーサー（Twitter：@Arthur_Gray ）

「ありがとうございます（笑）。このコンタクトレンズは光を通しにくくなっていて、とても映えるんですよ。ウィッグもオールバックを作るのに苦労しました。水色のものを買ってきてきて、生え際のところは毛の束を少しずつ接着剤でくっつけて、最後にカットして整えたんです。仮面は、とても良い出来の既製品を見つけたんで買っちゃいました」

なるほど、あの戦闘狂のようなイメージのグリムジョーが自宅でコツコツとコスプレの衣装を作っているのを想像すると、なんか微笑ましい気がしてくるから不思議だ。

「そういえば、コスプレデビューも男装でした。TIGER＆BUNNYの虎徹さんです。あ、といっても青タイツのヒーロー姿じゃないですよ、普段着の方です。それが大学の２年生くらいの頃だったかな。４年になった頃には、土日のたびにコスプレして撮影ってほどハマっていました。好きなキャラを次から次にコスプレして、マンガやゲーム、ラノベまで、まさに雑食という感じです」

東京喰種ウタ／カメラマン:アーサー（Twitter：@Arthur_Gray ）

カメラを向けられたらアドレナリン全開

それにしても・・・実は今日のインタビューはなかなか冷え込む日。しかし、グリムジョーの衣装は前がはだけて・・・うん、見ちゃいけないと思っていても目がいってしまうのはしかたがない・・・と開き直ろう。

「ははは、全然見てもらってもいいですよ（笑）。今日の気温はまだまだ平気。これくらいじゃ寒くありません」

えええ・・・？こちらはしっかり長袖ですよ？

「以前、雪山で上半身ほぼ裸で撮影とかもありましたから」

まじか・・・どんな修行僧よ・・・

「仲の良いコスプレ友人たちと、山で撮ったら楽しそうじゃない？みたいな話になったんです。ちょうど山で撮影できるスタジオもあって。それで実際に行ってみたら、雪が舞ってました」

陰陽師本格幻想RPG 源博雅／カメラマン:アーサー（Twitter：@Arthur_Gray ）

冬の屋外コスプレイベントなどで薄着・布一枚！みたいなコスプレイヤーさんも見かけるが、正直寒くはないのだろうか。

「寒いですよ！家を出て寒って思い、会場について更衣室で着替えて外に出て寒ってまた思い・・・でもカメラを向けられるとキャラになりきるので集中できるんですよ。だから撮っていただいてる瞬間は不思議と寒くないんですよね。もちろん雪山の時も、撮影中は寒さを感じませんでした。アドレナリン出ているからですかね」

う～ん・・・コスプレイヤーさんの忍耐力というより、人体ってよく出来てるんだなぁ・・・なんて感心させられる。

鋼の錬金術師ロイ・マスタング／カメラマン:アーサー（Twitter：@Arthur_Gray ）

男性キャラと女性キャラの違いに悩む

そんなAJさんだが、最近は女性キャラクターのコスプレをするようにもなったそうだ。

「と言っても、可愛さ全開みたいなキャラクターじゃなくて、男勝りな女性キャラがおおいです。それにしても女性キャラって難しいですね。ポーズとか、腰の入れ方や肩の出し方などが男性キャラと全然違うんです。今までは、好きなキャラクターをイメージすれば、なんとなくでもカタチになったのに、女性キャラは研究しないと・・・」

中身が女性のAJさんなのに女性キャラの方が難しいとは。

「コスプレじゃないポートレート撮影もするんですが、その時も男装の方がポーズがとりやすいんです。本当に男になったつもりで撮ってもらっています」

もののけ姫アシタカ／カメラマン:アーサー（Twitter：@Arthur_Gray ）

コスプレに年齢は関係ない！続けられるまで続ける

自分の好きなキャラクターを誰にも縛られずにし続けるAJさん、コスプレという同人表現をまさに満喫していると感じられる。

「楽しむポイントって、人ぞれぞれだとは思うんですが、無理をしないのも大切ですよ。例えばSNSで『いいね！』の数ばかり気にしていると心が疲れちゃったりしますしね。そのせいでせっかく楽しんでいたコスプレから離れる結果になっちゃったら本末転倒ですから。同じモチベーションの仲間と楽しむ、これが長く続けられる秘訣かもしれません」

おっしゃる通り、同人は自分の意思で動けるからこそ同人だ。ところで、AJさんの言う「長く続ける」とはいつ頃までのことだろうか。

「一昔前は、コスプレできるのはさすがに30歳くらいまで～なんてふざけて言ってましたが、今は世間的な見る目の変化もあったりで年齢なんて関係ないですよね。それこそ自分がしわくちゃなおばぁちゃんになっても、それを活かせるキャラをやりたい！そう思ってます」

コスプレは今の時代、一生の趣味。これからもいつまでも楽しみ続けていってほしい。