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2020.11.14

【コスプレイヤー:霧野】自分の可能性を信じ抜いて手にしたもの

 

スパッと思ったことを言う・・・それはナイフか毒か

キレイなバラには棘がある、かわいいコスプレイヤーには毒がある・・・いやぁ、悪い!悪い顔してる!!でも、キュートだ。一切合切、かわいいを演じてくれないところこそ、今回インタビューを受けてくれた霧野さんの魅力の一つだろう。

 

「毒を吐くなんて言われますけど、違いますよ!素直なんです。思ったことを言っちゃうだけなんです!」

 

とのこと・・うん、その口に出してしまった一言に切れ味が伴うならば・・・それはもう毒というのだよ。

 

「う~ん、そうですかね。でも、ゲームでボイスチャットとかしてると、けっこうひどいこと言っちゃうかも・・・。どけ~!とか、じゃま~!とか」

 

霧野さん、気持ちもかわいい女の子にコスプレしましょうか。

 

 

コスプレを始めたきっかけは職場の先輩

「いやいや~、そもそも私、コスプレするまでアニメとかよく知らなかったんですよ。でも、職場の先輩がアニメオタクでコスプレしてたりもしてたんで。だから最初は言われるままにいろいろやってみたって感じだったんですよね」

 

そう、霧野さんのコスプレの第一歩は、能動的なものと言うよりは受動的。しかし一歩でも踏み入れたらこだわりにこだわってしまう性格なのだと話す。

 

「一度コスプレしてみたら、次はもっとうまくできるかも・・・とか思っちゃったんです。それで研究しまくるんですね。いろんなコスプレイヤーさんを見たり、衣装やウィッグにこだわったり」

 

 

 

私の方がかわいい!!と自分に言い聞かせる

そんな中、初めて参加したコスプレイベントで全くの他人に初めて写真を撮られる経験をしたそう。

 

「ぜんぜん知らないおじさんに「写真いいですか」って声をかけられて、褒めてももらえて。それでやっててよかったなって思いました。それからはどんどんコスプレにハマっていきましたね。どんなにきれいなコスプレイヤーさんを見ても、気持ちでは負けないぞ!絶対に自分のほうがカワイイ!!って信じて努力を続けてきました」

 

 

 

その結果・・・なんと霧野さんはコスプレイヤーオブ・ザ・イヤー2020のSweet Side(女性/女装部門)のグランプリを獲得するにまでに至った。

 

「そうですね、ありがたいことにたくさんの方に評価してもらうことができました。エントリーしてからは緊張でお腹痛いし、応援してもらう反面、心ない言葉を投げかけられることもありましたから。それでも自分の可能性を信じ抜くことができた結果だと思っています」

 

 

目標達成はまず口に出すことから始める

一つの頂点に登り、霧野さんは今どんな景色を見て、どんな未来に向かっていこうと考えてるのだろう。

 

「このままいけるとこまでいきたい。マンガ雑誌の表紙を飾ったり、ゲームの公式コスプレイヤーになったり、やりたい!やらせてもらいたい!ってことはたくさんあるけど、目標をまとめるなら・・・えなこさんです!コスプレイヤーでありタレントでもあり・・・とにかくスゴイですよね。普通、コスプレって二次創作にあたるので版権の問題とかあるじゃないですか。でも、えなこさんの場合はもう存在が一つの媒体のような・・・えなこさんを通して作品やキャラクターが世間に浸透していくこともある。それを追いかけていきたいです」

 

 

ここまで大きな目標・・・なかなか口に出すのも怖い部分があるだろう。しかし、きっぱり言い切ることこそ霧野さんの強さでもありそうだ。冒頭の「素直で思ったこと言っちゃう」は、まさにその通り。

 

「あとは、今私を応援してくれている人が将来自慢できるようになれたらって思います。「霧野、昔から知ってんだよね」みたいに、私が世間に知ってもらえたら、今応援してくれてる人たちもちょっと自慢できるかなって」

 

 

これはまさに、コスプレイヤーとして成長していこうと考えてる霧野さんなりの恩返しだ。ちなみに・・・応援というのは??

 

「もちろん、コンテストで票を入れてくれたり頑張れって言ってくれたりすることです。他には~・・・いただきものとか?」

 

ん・・・?

 

「Amazonの欲しい物リストを見て、それを送ってくださったり・・・」

 

そ、それは・・・貢物的な?

 

「いやいや、そんなんじゃないですよ!ただ、私が「カップ麺がない~」とか「ツナ缶切れた~」とか配信すると送ってきてもらえることもあるので!ありがとうございます」

 

これもコスプレイヤーとファンとのコミュニケーションのひとつなのだろう。実際、こうして「現物」を送ってもらえるのも、霧野さんの言葉を包み隠さない魅力があるからでもある。

 

 

 

「衣装や小物なんかもいただくこともあります。それは撮影の時にありがたく使わせてもらって作品としていただいた人に返すようにしていますね」

 

確かにファンとしては自分がプレゼントした衣装や小物が霧野さんの作品の一部となったという事実は、何にも代えがたい喜びになるだろう。まっすぐに上を目指し続ける霧野さん、我々も全力で応援していきたい。

 

 

 

●霧野

 

Twitter:@cos_Kirino

 

Instagram:kirino_07

 

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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