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2021.02.06

【技術サークル:テクノアルタ】テクノロジーとコスプレの融合

写真:ショベチョッパー/モデル:ダリア

 

 

画面の中の世界が現実になる!!

世界よ・・・これが『CooooooooooooooL JAPAN』だ!!!

 

こちらのサムネイルの画像、合成じゃないんです。実写なんです。今回は、最新のテクノロジーを駆使した技術サークル『テクノアルタ』さんへインタビューをさせてもらったぞ!

 

まずは、どんなことやってんのよ?という事前情報を下記動画から入手してほしい。

 

 

 

愛を超えたところに狂気がある

いやね、誰しもが「やってみたい!実現させたい!」ってアニメとかゲームのシーンってあるじゃん?でも、やっぱり夢は夢物語で終わってしまって当たり前なわけだ。ここまで行くと作品への愛というよりも・・・

「そう、狂気ですね!持てる技術をつぎ込んで、2次元を現実化する。参加者全員の狂気をぶつけ合うプロジェクト。それが私たちです」

 

今まで数多くのインタビューをさせてもらってきたが、うん。みなさんそれぞれ、でっっっっっかい愛で活動していた。でもね、狂気って言い切った方は初めてですわ。そして、誰しもが納得せざるを得ないクオリティ。言わせてもらうが、頭のネジが外れてる。

 

剣を振ると軌跡がリアルタイムで映るプロジェクションマッピングの技術!

 

 

様々な専門家が1つの作品を作るべく集う!

 

 

テクノアルタの始まりは意外にも・・・

「でも、今でこそテクノロジーを駆使したコスプレプロジェクトを進めていますが、実はもともと音楽を中心に活動していたんです。中心のメンバーでバンドをやっていたりもしていましたしね。で、同人イベントなどで頒布をする時に、売り子さんとしてコスプレイヤーさんにお願いすることが多かったんですよ。そこで2次元をもっともっと本格的な2.5次元として完成させるためにはどうしようか・・・みたいになって、エンジニアとしての経験もあったのでプログラミングをはじめ、3Dモデリングをして3Dプリンターで出力するようなことを始めたんです」

 

プロが集まれば、そこに妥協はない。我々のようななんの技術も持たないものから言わせてもらえば、神々の遊びである。

 

3Dプリンターを使った造形や電飾モジュールの製作にも、テクノアルタのメンバーや複数の専門家がコラボして製作している!

 

「いやいやいや、私たちだってコスプレに対して何ができるわけじゃありません。衣装も作れないし、造形もできない。写真だって得意なわけじゃない。画面の中の世界を2.5次元として現実に持ってくるための技術しかなかったんです」

 

お話を聞いてるコチラ側からすれば、それだけでもスゴいと思うが・・・

 

「この業界は個人で動くのが基本で、コスプレイヤーさんとカメラマンさんという1:1の関係が普通です。でも、音楽はオンラインでやりとりして音源を送りあってMIXして~のようなことが多かったんですね。そうしたいろんな場所にいる技術や特技を持った個の関係をオンラインベースでコスプレの世界でも活用しようというのがテクノアルタです」

 

写真:ショベチョッパー/モデル:ゆう

 

なるほど、単なる技術サークルという枠ではなく「繋がり方のカタチ」という概念こそテクノアルタというわけだ。ただ、皆さんあくまでもプロ。いくら繋がりと言っても、技術だって機材だって頭脳だって、それこそ限られてしまうのではないだろうか。

 

 

モノ作りを身近に感じられる活動

「そんなことはないんですよ。例えば、小学校の教育の一環としてプログラミングの授業がはじまりました。世界的に見ても、コンピュータに関しての子供向け教材などが多く販売されるようになっています。それに3Dプリンターやレーザーカッターも個人で使うことだって可能な世の中です」

 

ふむふむ・・・でもさぁ、子供は頭が柔らかいしぃ~我々おっさんじゃハードル高いって言うかか~・・・

 

「No!!!そこが大人の悪いところ。例えば、我々が作っているようなプログラミングを取り入れたLED電飾をあしらったコスプレ。お金を出せば誰だって作ってもらえるんです。でも、作る過程も楽しみたいなら、まずは挑戦してみた方がいい」

 

と言っても、何からやればいいか全くわからんのが本音でゴザイマスが?

 

 

「通販で簡単なプログラミングキットを購入してもいいし、webで調べればいくらでも出てきます。そして、私たちは本当に初心者向けにワークショップというHow to教室も行っているんですよ」

 

なんと・・・それぜひ参加したい!!

 

ワークショップの様子。一緒に学べる仲間ができると、モノ作りへのモチベーションも維持できそうだ!!

 

「ぜひぜひ(笑)。いろんな人たちが、こういうモノ作りに挑戦してもらえるようになれば、コスプレ界隈だけでなく同人文化の発展にも繋がります。そうなればクオリティだっていいものが増えてくる。さらに、必ず新しいものが生まれてくる。すると、もっとやりたいって人たちが増えてくる」

 

まるで同人のプラスの循環がそこにあるではないか!!

 

「さらに、ワークショップをやることでもっと人との繋がりが増えるわけです。こうしたコミュニティとしても活用してほしいですね」

 

素晴らしい!!人と繋がれれば、挫折・・・なんて事態も減りそうだ。

 

 

※後日、早速参加をしてみたぞ!

 

 

 

一人じゃ一つのことしかできないのが当たり前だから

「私たちのような作品って、転生しないとできないよねって話すことがあるんです」

 

え・・・?いきなり異世界行きの話???

 

「そうそう、トラックに衝突して・・・ってことじゃないです!例えば、私たちは十年以上もエンジニアとして働いてきました。カメラマンさんだって、撮影技術を高めるのに何年もかかるのが当たり前。衣装だって、コスプレイヤーとしてだって、一日二日で成長できるわけじゃありません。一人でやろうと思ったら、何十年もかかる。それこそ転生して、前世のスキルを継承しないと無理なわけで・・・」

 

そういうことか!それに、可愛い女の子の作品にしたかったら、自分が可愛い女の子に転生しなくちゃならない。

 

写真:ツッペ/モデル:そうび

 

「無理な話ですよね。でも、各分野のプロフェッショナルな人たちをコラボレーションすれば、それが叶う。色んな人とやっていくって本当に面白いです」

 

体験展示の様子。このテクノロジーの結集、ぜひ我々も体感してみたい。

 

「以前は本当に技術てんこ盛り!のように進めようと思っていたこともありましたけど、でも今はそれだけではなくて、コスプレって衣装作りとか造形だけじゃないんだよってことを繋がりを作りながら続けていきたいですね。たくさんの人の活動を広めていく枠組みがテクノアルタの存在意義になれたらいいなって思っています」

 

 

※写真及び動画はテクノアルタ様から許可を得て掲載しております。

 

 

●テクノアルタ

webサイト:https://www.technoalta.com

 

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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