2021.09.15
画集とは?特徴やその魅力を解説
「画集」という本の形態を知っていますか?
同人誌には、漫画同人誌、小説同人誌……。とさまざまな種類がありますが、画集もその一つです。
今回は画集の説明から、画集の主な特徴、魅力を紹介していきます。
画集とは
画集とは、特定の絵師の作品か、複数の絵師の作品をコンセプトごとに集め、本にした物です。
イラストや漫画の二次創作を普段描いている人や、同じくオリジナル作品を描いている人の両方が、画集を出版します。
商業で活躍をしている、普段創作をしていない人も、同人作家として画集を出すことがあります。
画集とは、絵師がイラストを世に出す表現の1つと言えるでしょう。
画集の主な特徴
画集はどのような形態で出版されるのでしょうか?ここでは画集の主な特徴を紹介します。
・カラー印刷
画集はフルカラー印刷が多いです。モノクロで味が出るイラストもありますが、やはりイラストといえば鮮やかさや明暗による技術が映えるフルカラー印刷でしょう。
また、見栄えもよく、買ったときの達成感はひとしおです。
・A4を始めとする大きめのサイズ
画集は大きめのサイズが多いです。あえて可愛らしい小さな本でイラストをまとめる手法もありますが、基本的にイラストが見やすいようにA4以上のサイズ、というのがお決まりです。
大きいサイズによって、手元で細部もしっかり見え、スマホ上でイラストを見るより何倍も楽しめます。
・長方形(正方形も)
画集は漫画同人誌や小説同人誌などと同じく、長方形の形が多いです。
しかし、漫画や小説と比べて、画集は長方形にすることのメリットは人それぞれなので、正方形の変形断裁をする絵師もいます。
正方形の同人誌にすることによって、まるで絵本のような質感が出せ、オリジナル性も醸し出せます。
・その他(色や紙質)
紙の色や紙質にこだわることも忘れていけません。
色や紙質を変えると、オリジナリティを出せるほか、作品の「味」も出せます。
例えば、セピア調の色で、マットな質感の紙を使えば、上品でシックな感じの画集ができます。
紙の色や紙質は、画集を作る際に重要なポイントと言えるでしょう。
画集の魅力
最後に、画集の魅力について語っていきたいと思います。
・手元で(近くで)イラストが楽しめる
前述したように、画集は好きな絵師のイラストを手に取って楽しめるのが魅力です。
普段皆さんはスマホやPC上でイラストを見ることが多いでしょう。
しかし、イラストを画集にまとめることによって、全体を見つつ細かいところの技術にも感動できますし、わざと遠くにおいて全体像も楽しめます。
実際に手元に収めた人にとっての画集は、イラストを楽しむための最高なツール、ということが分かるはずです!
・好きな絵師のイラストがまとめて見られる
皆さんは好きな絵師がいますか?好きな漫画家、好きなゲームの絵師……。世の中にはたくさんの絵師で溢れていますよね。
もし、好きな絵師のイラストがたっぷり堪能できる世界があったら、それは素敵なことだと思いませんか?
それをかなえてくれるのが「画集」です。画集の多くは絵師ごとにまとめられているため、ずーっとその絵師のイラストを何枚も堪能できるのです。
イラストを見るだけでなく、画集の第一弾、第二弾……、とコレクションするのも楽しいですね。
・SNSに投稿された幻のイラストが入っていることも!?
画集は絵師が好きな順番で、好きな絵を入れられます。時系列も、絵のクオリティも、自由です。
なので、絵師が気まぐれにSNSへ投稿した「らくがき」(一般的にはらくがき、という名称と呼ぶには高すぎるクオリティです)が画集のはじっこに入れられていることも。
それがもう削除されていた幻のイラストだとしたら、あなたは歓喜することでしょう。
画集とは開くまで何の絵が載っているか分からない、玉手箱なのです。
まとめ
画集のいろはについて、また画集の魅力について伝わったでしょうか。
多くの絵師が活動をまとめるために発行している同人誌の形、画集。
あなたもぜひ手に取り、0距離でイラストを堪能してみてはいかがでしょうか。
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Writer
水無月 藤香
同人活動をしていた経験がある、新人Webライター。得意分野は同人誌とカップリングなどのオタク文化。可愛いものに目がない。