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2020.07.26

絶対に買い逃してはいけない「再録本」の魅力

一言で同人誌と言っても、実はさまざまな種類が存在する。

その中でも筆者が同人初心者にぜひともオススメしたいと考えているのが、再録本だ。

 

今回はそんな再録本の魅力をお伝えしたいと思う。

 

まず再録本とは?

まず最初に再録本とは一体何なのか?という疑問を持つ人もいるだろう。

再録本とは、読んで字のごとく作家さんが過去に頒布、又はWebなどで掲載していた作品を再録したもの、言わば作品集のことである。

 

つまり再録本は過去に手に入れられなくて涙を飲んだ幻の作品や、まだジャンルにハマる前に頒布されていた名作が一冊にまとめられた宝箱。

 

我々にそんな宝箱を手に入れないという選択肢があるだろうか?

否、ないに決まっているじゃないか!

 

頒布数との終わりなき戦い

しかし、すべての作家さんが再録本を出してくれるというワケではない。

 

基本的に再録本はジャンルごとや特定のキャラ、カップリング(CP)の作品でまとめられる。

そのためまだジャンルでの頒布数や、作品数が少ない場合は出す必要がない。

また、特に過去の作品にこだわりがなく、編集に手間を感じる作家さんも出さないだろう。

そして悲しい話だが、作家さん本人が読者の需要がないと判断してしまうケースもある。

 

そうした数々のハードルを乗り越えて、やっと再録本は世に誕生できるのだ。

 

しかし、ここまでたどり着いても、また新たな問題が生じる。

複数の作品が収録されるということは、再録本は総じてページ数が多くなりがちだということだ。

 

ファンの立場からすれば、再録本のページ数が多くなることはもちろん大歓迎である。

その分比例して金額がいくら高くなろうとも、我々は喜んでサイフのヒモを緩めるだろう。

 

だが一度考えてみて欲しい。

金額が高くなるということは同時に印刷費も高くなるということなのだ。

 

単純計算で考えてモノクロ印刷の同人誌が1ページ10円だとしよう。

一概には言い切れないが、再録本となれば50ページを超えてくる作品も少なくない。

それだけで1冊の印刷代が簡単に500円を超えてしまうのだ。

これが10冊印刷の注文で5,000円、100冊では50,000円と膨れ上がり、カラー印刷やラミネートといった特殊加工などのオプションをつければ、価格はさらに跳ね上がってしまう。

 

単純計算でもこれなのだから、一時的とはいえ作家さんに実際掛かるだろう負担は計り知れない。

つまり例え我々の需要がどれだけ多くても、供給側(作家さんの懐事情)がそれに合わせることが難しい可能性が大いにあるということだ。

その結果、作家さん達は泣く泣く冊数を減らすという手段を取ることとなる。

 

 

そう、我々は再録本という素晴らしい作品集を手に入れるために、争奪戦という名の激しい戦いに身を投じることになるかもしれない。

しかしその戦いの先に他では得難いご褒美が待っているのだから、争奪戦に負けるわけにはいかないのである。

 

再録本で素晴らしい同人ライフを!

今回は筆者一押しの再録本について紹介したが、いかがだっただろうか。

 

自分がハマりたてのジャンルで頒布される再録本ほどありがたいものはない。

 

しかも作家さんによってはこれまでの作品に加え、描き下ろしの作品を加えてくれていることもあり、新参のファンだけではなく、古参のファンすら喉から手が出るほど欲しがる一品だ。

 

この機会にぜひとも再録本を一度手に取ってみてはいかがだろうか?

 

きっとその素晴らしさを知ることができるだろう。

 

 




Writer

Shuuuuhi


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