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2020.09.23

【マンガ原作者:剣名舞】自分で完成させられないからこその道

巨匠現る・・・なんと、なんと!!テレビドラマ化もされた大ヒットマンガ『ザ・シェフ』の原作者である剣名舞先生にインタビューをさせてもらえたぞ!!

 

DoujinWorldは「同人」がテーマではあるが、なぜザ・プロな剣名先生が?とも思う方もいるかも知れない。しかし、同人活動はプロの方に支えられている部分も大いにある。だからこそ、プロ目線から同人活動についてご意見をもらった。

 

『ザ・シェフ』や『女医レイカ』など、数々のヒット作の原作者、剣名舞先生登場!!

 

 

原作者はアマチュアに甘んじられない

「知っての通りね、マンガ家や小説家、音楽家もそうかな。自分の創作活動を自分だけで完結できるでしょう。一人で完成させることも不可能じゃないし、同人活動だって楽しめる。でもね、マンガの原作者やシナリオライター、舞台や映画の脚本家なんかは、絶対に一人で完成させることができない。だからプロにならないと作品として世に出すことができないんだよ」

 

なるほど・・・これは原作者のプロならではの意見、いや葛藤なのかもしれない。

 

「自分の作品をアマチュアにいたんじゃ楽しむことができない。だからこそ、俺はプロの道を選んだっていうのはあるね。でも、もともと原作者とマンガ家がコンビを組んでることもあるし、そういう場合は同人でも楽しめると思う」

 

そう、目指すものの方向性が一つのマンガ・・・であればコンビという手もあるのかもしれない。しかし剣名先生の場合は、思い描いている物語に何が求められるのか、本当にマンガである必要があるのか・・・マンガであるならどういった絵柄が望ましいのか、足りないピースを探し当てていくような思考。だからこそ、マンガの原作者という枠ではなく、エンターテイメントの企画原案と言った方が近いのかもしれない。

 

「だから私は同人の道を通ってきてないんだよ。ただね、マンガを通して地域の発展などに貢献できないかなとか思ってる。例えば、スウィーツメーカーがあって、どうにかそのお菓子を広めたい。そんな時に、オリジナルのマンガを作って広めよう!みたいなね。そのための費用もスポンサーや行政に協力してもらって自主制作すれば同人っぽいのかな」

 

志先行で自分の武器をフル活用・・・それこそプロであり同人にも通じるものがある。

 

 

同人活動では避けて通れない著作権について

剣名先生が原作のザ・シェフと言えば、誰もが知る大ヒットマンガである。ドラマ化された当時は、それはもう至るところに二次創作が溢れかえっていたそうだ。

 

「今でもね、シェフのBL・・・の同人誌が出回ってるってファンの方から報告があるんですよ。厨房でシェフがね・・・まぁ、しちゃってるわけで。正直、それを見せられてどう思うか・・・難しいですね」

 

さすがに自分が生み出したキャラクターが、自分の想像を遥かに超える行為をしている場面を目撃したら・・・複雑な気分なんじゃないだろうか。

 

「初めてみた時は、なんだこれ!とは思うよ。でもさ、それもキャラクターを愛してくれている一つの形かなって」

 

剣名先生、器が・・・でけぇっす!!

 

「マンガ家さん、優しい人も多いしね。そこに愛、リスペクトを持ってもらえれば、いいと思うんだ。二次創作ってさ、ひとことで言ってもいくつもあって「パロディ」「パクリ」「オマージュ」「インスパイア」・・・そして「リスペクト」。創作活動自体のほぼ全てが、何かをヒントにして何かを作ってる。明らかに既存のマンガのキャラクターをそのまま真似して、それを自分のもの!って言ったら大問題になるけど、二次創作においては、まずはリスペクトを持ってくれればいいんじゃないかな。俺の『ザ・シェフ』だって、当時はブラックジャックに似ているとか言われたもんさ。ただね、あのキャラクターを医者としてやったら確かにパクリ・・・かもしれないけど、それを料理に結びつけた。それが創作活動として世の中に認められ、新しい作品として伝わったからこそオリジナルになった」

 

プロであれ同人であれ、剣名先生のおっしゃる通り創作活動を本当にゼロから生み出すなんて、文化が成熟した現代では難しいのかもしれない。某超有名マンガだって、連載当時は「否定の声」がある。しかし、それに作者のオリジナルのエッセンスを加え続け、本物になるということなのだろう。

 

「だから同人の二次創作活動をする人は、まずは原作に対するリスペクトを持って、そして少しずつ自分のオリジナルを加えていってみたらいいんじゃないかな。ほら、マンガだけじゃなくてコスプレ。あれも、キャラクターは同じでもコスプレイヤーによってこだわり、個性が違うでしょう。その人との違い、自分らしさを楽しんでみてほしい」

 

二次創作の同人活動において、切っても切れない著作権問題。我々は原作者へのリスペクトを絶対に忘れてはならないということを肝に銘じた。

 

 

止まらないアイデア・・・さらなる試み

剣名先生は現在、マンガの原作だけではなく舞台の脚本なども手掛けている。そんな剣名先生だからこそのプロジェクトが今、進行しているそうだ。

 

「マンガからドラマ、マンガから舞台ってのはよく聞くでしょ?でも、その逆はないなって思ったんだよ。舞台からマンガに落とし込む。役者さんたちが演じている世界観をマンガに持ってくるって、今まできっと誰もやったことがないから。マンガの原作者やらいろいろやらせてもらってきた中で何か新しいことをって考えた結果、たどりついたんだ。今度、死刑島という私の舞台がまんが王国というwebサイトで漫画化されて配信されるから期待しといてよ!」

 

一つの大成功だけでなく、次から次にチャレンジしていく。それこそマンガの原作者を超えた本当のエンターテイナーなのかもしれない。

 

 

最後に、剣名先生に無理難題を言ってサイン色紙をゲット!1名様にプレゼントしちゃうぞ!!

 

応募方法は、DoujinWorldのTwitterもしくはInstagramをフォロー&ツイート(シェア)し、

プレゼント応募のメッセージをDMで送付だ!!

 

応募締め切り10月15日

 

 

 

 

 

●プロのマンガ原作者を目指すなら剣名プロダクション!!

 

https://www.tsuruginapro.com

 

 

 

【プレゼント応募】

 

●DoujinWorld

 

Twitter:@doujinworld

 

Instagram:doujin_world

 

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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