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2020.10.21

【コスプレイラストレーター:pomm】ファンの数だけ人それぞれのVOCALOIDがいる

 

ユーザー目線で築き上げられたVOCALOID文化

ボカロ好きならVOCALOIDのキャラクターごとに「どんな性格?」とかのイメージ像って持っていると思うんだ。で、面白いのが・・・ある程度、共通の認識っていうのがある。話し口調とか趣味嗜好とかもね。それらは全て公式から与えられたものではなく、ユーザーたちが作り上げたものってのがボカロ文化の最大の特徴かもしれない。

 

で、今回登場していただくpommさん(としる゛さんからのご紹介)も少なからずボカロ文化の発展を見続け、それに加わってきた一人だ。

 


ProjectDIVAX収録モジュール「ホーリィランサー」

 

「今から13年前にミクちゃんが登場した当時から好きでした。それまではオタク気質はあったのかもしれないですけど、それほどでもなく。弟とよくゲームをしていた程度でしたね。特にリズムゲームが好きでした」

 

 

「売る」ために作られた歌ではない歌との出会い

VOCALOIDの代名詞的存在である初音ミクと切っても切り離せないのがニコニコ動画だろう。

 

「中学校に上がって、ニコニコ動画がすごい流行したんですよ。ミクちゃんのソフトが発売されたのもそれくらいでしたね。ニコニコ動画でネタ動画とかMAD動画とかを漁っていたら、ミクちゃんの歌を発見したんです」

 

中学生と言えば、非常に多感な時期。儚い恋を歌ったラブソングや元気みなぎる青春賛歌が胸に刺さる年頃だろう。

 


楽曲「劣等上等」鏡音リン

 

「それがですね・・・すごい新鮮に感じたんです。一般的に聞かれてる楽曲とは、声はもちろん何かいろんなものが違う。それからはもう、沼にハマっていったと言うか(笑)」

 

確かにVOCALOID黎明期・・・「売れる」ための歌ではなく、ある種「自己主張」のような・・・変化球のように感じるのにどストレートな楽曲が雨後の筍のように投稿されていた。

 


ProjectDIVAF2nd収録モジュール「フェアリーワンピース」

 

 

幼稚園の頃から描き続けたイラストでVOCALOIDの世界に触れる

できるだけ好きな作品・キャラクターに触れていたいと思うのがオタク心。pommさんは幼稚園の頃から続けていたイラストでVOCALOIDの世界を創り始めた。

 

「絵を描くことは唯一飽きなかった趣味なんです。イベントにサークル参加をして、グッズを頒布したりすることもあるんですよ。曲は・・・作れたらいいですけどね(笑)。鏡音リンちゃん、レンくんのソフトはパソコンに入ってるんですが、お話してくれるだけ。あっ、そういえば実はちゃんと歌わせたこともあったんだ!ハッピーバースデー!!自分の誕生日に歌ってもらいました」

 

pommさんのイラスト:ProjectDIIVA収録モジュール「スタイリッシュエナジーR、L」

 


マジカルミライ2018サブビジュアル鏡音リン

 

好きなキャラクターが自分のためにバースデーソングを歌ってくれる・・・これもVOCALOIDならではの長所だ。

 

「自分のことはマスターって呼んでもらいました。VOCALOIDって、もともとのキャラクターに特に設定はないし、名前と歌が歌えますってことだけしかないじゃないですか。VOCALOIDが好きな人の数だけそれぞれのキャラがいて、私だけに歌を歌ってもらえるなんてスゴイことですよね」

 

 

コスプレとの出会いとは?

ところで、VOCALOIDのイラストを描きグッズを作るという、一つ突出したものがあるpommさんだが、コスプレは一体なぜ始めたのだろう。

 

「学生の時にオタク友だちがいまして、その頃は自分はコスプレだとかそういう世界は非日常だと思っていたんですよ。でも、その子にあるコスプレ写真を見せてもらったんですね。そしたら、すっごいかっこいいって思っちゃって。本当にあの写真1枚で人生を変えられた気分です。もうやるしかない!やってみようって思い、コスプレを始めちゃったんです」

 

もともと「描く」以外にも「作る」ことが好きだったpommさんは、コスプレの世界にどんどんハマっていったそう。

 

「まだ学生の頃だったんで、買うにしても高いし、作ろうと思っても難しいし・・・最初は本当に苦労しました。でも何かを作るのは好きだったんで、作り続けることができましたね。今日の鏡音リンちゃんの衣装も自作なんですよ。音符の刺繍も自分で手縫いしました。タトゥーシールも、市販のものがあったりはするんですが・・・公式ではなかったり何かしっくりこなかったり。だから作ってます」

 


マジカルミライ2018メインビジュアル

 

まさに継続は力なり!!まさに沼にハマるとはこのことなのだろう。

 

「ただ、今でこそこんなに言葉が出てきますが、私自身は本当はもっと静かなタイプなんです。元気なリンちゃんが大好きで、リンちゃんの衣装を着てるから自信を持って話せるっていうのはあるかもしれません。最初、コスプレをしてイベントに参加した時は、隅っこの方で縮こまっていましたもん(笑)。でも続ければ続けるほどハマる。脳内に何かハイになるようなのが分泌されるんでしょうね」

 

 

イベントにもサークルとして参加予定

最近、新型ウイルス騒ぎも少しづつ落ち着きを見始め、徐々に同人イベントも再開され始めている。pommさんはVOCALOIDのオンリーイベント「THE VOC@LOiD M@STER45」にサークル参加予定だ。

 

「グッズを頒布しようかなって思ってます。VOCALOID好きばかりが集まるイベントなんで楽しみですね!その時は、今日と同じようにリンちゃんのコスプレをする予定です。他に参加される方がいたら、ぜひブースに立ち寄ってくださいね!」

 


pommさんのイラスト:桜ミク

 

 

●pomm

 

Twitter:@p_pomm

 

Pixiv: https://www.pixiv.net/users/1067800

 

 

 

 

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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