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2020.11.28

【痛車乗り:オダ】趣味はマイノリティなほどのめり込める

 

 

痛いのにCooooooLな一台を求めて

痛い!!痛い痛い痛い痛い!!!痛タタタタタ・・・

 

しかし・・・それが逆にカッコいい。世間から好奇の目を向けられようが、奥さんや彼女から「これでデートは嫌!!」と罵られようが、んなこたぁおかまいなし!!

 

そう、今回は痛車オーナーであるオダさんにインタビューさせてもらったぞ!!ちなみにオダさんは以前、東方イベントである例大祭の取材をさせてもらった時に痛車コーナーで展示されていたお一人。

 

「まさかインタビューなんてことになるなんて、びっくりですよ。痛車歴10年・・・こんなことってあるんですね」

 

なんと・・・そこまでの大ベテラン痛車オーナーだったとは。しかしまぁ、細部まで美しくラッピングされた痛車、まさに職人技のなせるところだと感じる。

 


愛車を駆ってインタビューを受けに来てくれた!

 

 

 

魂を込めたグラフィックデザイン

「そうですね、車に貼るシールを印刷して貼る工程は横浜にある業者さんにお願いして、仕上げてもらっています。とても腕が良くて信頼できるんですよ」

 


貴重な10年前の痛車雑誌も持参してくれた。

 

たしかに細部までラッピングの継ぎ目や切り目が見えず、まるで純正のように感じるほどの出来栄え。ただし、痛車の魂とも言えるイラストはご自身の手によるものだそうだ。

 

「ゲーム関係のデザイナーなどをしているため、イラストは普段から描いているんですよ。仕事以外で描くことはモチベーションの維持にも繋がりますし。ちなみに、この射命丸文という東方キャラクターなんですが、新聞記者という背景があるんです。私も仕事の取材で各地を飛びまわることがあって、それでシンパシーを感じて好きになりました」

 


ラッピング前の車の写真を撮り・・・

 

↓ ↓ ↓

 

PCに取り込んで白く塗り直し・・・

 

↓ ↓ ↓

 

イラストを下書きしていく

 

仕事と趣味のスキルがうまく相乗効果をもたらしたからこそ、ただのイラストではなく「グラフィックデザイン」の域にまで達する1台を仕上げることができるのだろう。

 

 

好きなものを融合した結果・・・

ところでなぜ、愛車を痛くすることを始めたのだろうか。

 

「もともと車が好きだったんです。そしてゲームも好き。特に、東方シリーズは大好きなんですよ。で、全部一緒にしちゃえ!と思って痛車に乗り始めたんです」

 

ちなみに、今まで何パターンくらいの痛車を手掛けてきたのだろうか。

 

「1年に1回、大きなイベントがあるので、そのたびに変えています。なので、今10パターン目ですね。痛車にした車自体は2台目です。1台目もメルセデス・ベンツが販売しているsmartという車。まずそのルックスに惹かれて、試乗してみてとても楽しかったので選んだんですよ」

 

オダさん愛車2012年モデル

 

オダさん愛車2013年モデル

 

オダさん愛車2014年モデル

 

 

乗りたい見せたい広めたい!!愛車へのこだわり

こだわりの車種にこだわりのグラフィック・・・これで愛情が沸かないわけがない。ただ、なぜ痛車にするのだろうか。自分自信が運転していたら、そのグラフィックを眺め続けることはできないわけだが・・・

 

「いやぁ、違うんですよ。痛車乗りって基本は見せたがりなのかもしれません。この非日常の世界で一台の愛車を見てほしい、魅せたい!!そんな思いで運転しています。おかしな嗜好だって思われるかもしれませんが、趣味ってマイノリティなほど楽しいし没頭できますから」

 


オダさん愛車2015年モデル

 

オダさん愛車2016年モデル

 

これには唸るほど納得。例えばコスプレイヤーさんは変身した自分を鏡でしか見ることができない・・・でも、変身した自分を見てほしかったり楽しさを共有するためにイベントや撮影に赴く。それと同じような感覚なのだろう。

 

「そうですそうです!あとは、ものすごいでかいプラモデルって感じですかね。他に、痛車に乗っていて良かったなって思うことは、仲間ができたこと。イベントでお互いの痛車を見せ合ったり、オフ会があったり・・・遠方の友人ができると観光名所やグルメ情報なんかも教えてもらえたりもできますから。高速道路のパーキングエリアに停めていると、写真取らせてくださいなんて言われて、一期一会の出会いもあるんですよ」

 

オダさん愛車2018年モデル

 

オダさん愛車2019年モデル

 

 

痛車でも先進国『日本』!!

おっしゃる通り、趣味はニッチなほど仲間同士の団結力も生まれるし、出会いも希少な分、それを逃すまいと引き寄せられるのが人情だ。

 

「海外の痛車オーナーも増えていて、中には船で痛車を輸送してイベントに出るなんて強者もいます。やっぱり日本はアニメ・マンガ大国ですから、痛車も最先端なんですよね。あと、日本は治安が良いので、痛車をイタズラされにくいというのも利点かもしれません」

 

最後に、オダさんはいつまで痛車乗りを続けようと考えているのだろうか。

 

「全くやめようなんて思ってないので、これから先もずっとやってきます!知り合いの半分くらいは10年選手ですし、私なんてまだまだですから」

 

年々進化し続ける痛車文化・・・これから先の時代もぜひ最先端で愛車とともに走り抜いていってほしい。

 

オダさん愛車2020年モデル

 

 

●オダ

 

Twitter:@OdaY2X

 

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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