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2021.02.27

【イラストレーター:流星】描くことこそがアイデンティティ

 

ガツンとやられるイラストの表現力に脱帽

イラストレーターさんが絵の表現者なら、こちらはライター。文字での表現者ってやつよ!

 

文字を使って、今回インタビューを受けてくれた流星さんのイラストのヤバさを伝えていきたい。

 

【スーパースター】加藤しょこら

 

見てくれ見てくれ、この線の描き込み具合。バババーッとかグワワワワワーッとか、すごくね?ヤバくね?

 

正直、我々のライターとしての語彙力もヤバい。まぁ、それはおいといてさ、一度拝見してガツンとやられてしまったのよ。流星さんのイラストに!!

 

「いや、どうも・・・ありがとうございます(笑)。でも、自分はまだまだなんで・・・」

 

と謙遜する流星さん。ローマは一日して成らずとは言うものの、やはりこのレベルに達するのには相当な努力があったのだろうか。

 

流星さんの作業机。デジタルでもアナログでも描かれるそう。

 

「もともと小さい頃から落書きとかは好きだったんですが、ちゃんとした自分なりの絵柄で描いてみたいなって思ったのは中学生の時からでした。美術部に入って風景画や静物画を勉強しましたね。ただ、みんなアニメとかマンガが好きだったので、合間を見てイラストを描いていた記憶があります。そして、高校に進学してからは漫画研究会に所属したんです」

 

 

同人を知ることになったきっかけ

美術部からの漫研・・・そこがまさに流星さんのイラストレーターへの第一歩だったそう。

 

「先輩に同人誌というものを教えてもらったんです。ペラッペラの本で・・・今思えば、それがすべての始まりでしたね。高校2年生の時に初めて同人イベントにサークル参加したんです。GUILTY GEARのイラスト集を作りました」

 

【ブラック★ロックシューター】ブラック★ロックシューター

 

最初は自分なりに楽しくイラストを描くだけだった流星さんだが、初めて自分の同人誌を手にとってもらった時、心境にある変化が生まれた。

 

「今までは、自分が見たいもの描きたいものだけだったのが、そこで初めて人に見てもらうものなんだって意識したんです」

 

流星さんのコミックマーケットのブース写真。

 

自分を支えてくれた作品に感謝を

高校卒業後は就職。イラストとは別の道に進んだ流星さん。それでも「自分には絵しかない」と描き続けた。

 

「とにかくイラストを描いている時は楽しかったですし、得意なものがこれしかありませんでしたから。自分のアイデンティティそのものです。つらいことがあっても、そのストレスを絵にぶつける。あとは、自分の心を支えてくれた作品への感謝も込めています」

 

【ポケットモンスターブラック・ホワイト】主人公たち

 

そう、流星さんを支えてくれた作品こそ、ポケモンのブラック・ホワイト。ある時期は、ひたすらゲームをプレイしていた時期もあったという。

 

「ポケモンのブラック・ホワイトは2まで出ているんですが、本当に自分を支えてくれた作品でした。つらい時期・・・同人の世界からも離れていたんですが、この2の先が見たい!!ポケモンに何か返すことができたら・・・と思って、もう一度筆をとったんです」

 

【ポケットモンスター】ハルカ/トウコ

 

 

一念発起し、プロの道へ

実は流星さんは今、プロのイラストレーターを生業にしている。おそらくこのDoujinWorldを見てくれている人の中にも、将来は絵で食べていきたい!と思っている人もいるだろう。そこで、プロとして歩んでいくための秘訣を聞いた。

 

「今でこそ業務委託として、個人で仕事を請け負っていますが、最初は企業に所属していました。自分の場合は才能がないし、下手な時期がとても長かったので言えることなのですが、時間と熱意さえあれば一定のスキルは得られると思うんです。偉い人は「描かずに休む時間も大切」って言いますが、やっぱり描き続けなきゃしょうがない。失敗しても、認められなくても描き続けるんです」

 

【NECO社長YouTubeヘッダー】NECO社長

 

いやいや、才能がないなんてご謙遜が過ぎる!!だって・・・こんなに迫力満点で響く絵を描けるのに・・・。

 

「本当にそうなんです。プロになれたのだって、実はここ最近の話。年齢も年齢で、今しかない!これが最後のチャンスと思って、転職活動をしたんですから。最初は20社くらいの求人募集に応募して落ち続けて・・・やっと1社に拾ってもらったという感じです」

 

なんと・・・プロの世界、狭き門過ぎやしません!?

 

「絵柄が合うかとか、求められるスキルがあるかとか、いろいろありますから。でも、仕事自体はけっこうあるんですよ。内定のポイントは、いろんな絵柄でポートフォリオを用意するってことですね」

 

とのこと。ううむ・・・自分なりの絵柄を確立するだけでもスゴいのに、それ以上が求められるとは。プロの世界おそるべし。

 

「まだまだ下積みみたいな自分ですが・・・将来の目標は、自分の絵で大きい作品に携われることです」

お~!!流星さんのイラストがメインになったゲームやアニメ、ぜひ見てみたい。

 

【あんりーんさんYouTubeヘッダー】あんりーん

 

 

人のために描くことが熱意の秘訣

最後に、今までの人生において描き続けてきた熱意の秘訣を伺おう。

 

「最初は自分のためだけに描くのでもいいんです。でも、それを続けて作品を発表していると、必ずどこかの誰かが喜んでくれる瞬間がある。そして、そんな人たちが増えていく。他の人の喜びのためって思うと、自然とやる気も出てきます。お金以上の価値・・・自分の原動力ですね」

 

【記念イラスト】有栖川かがみ

 

 

●流星

 

Twitter:@ryusei_meteor00

 

 

【ポケットモンスターブラック・ホワイト】トウヤ/N/ゼクロム/レシラム

 




Writer

佐藤志郎

2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。


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