2021.03.06
【セーブポイント職人:匠】人生はセーブできないけど、セーブできる安心感にはつながる
人生オートセーブだから・・・
あーーーー、人生セーブ&ロードしたい!!!あそこでセーブしときゃよかった~失敗した~・・・誰でも思うこんなこと。実際の人生は、当然オートセーブが当たり前。やり直しなんて転生でもしなきゃできないわけなんだが、でもでもセーブ「した気」にはなれるんだ。そう、セーブポイントさえあればね。
ということで、今回はセーブポイント職人の匠さんに話を聞いたぞ!!
輝く卓上セーブポイント
「以前、デザイン・フェスタというイベントに友達の紹介で出たことがあるんですよ。1万人を越えるアーティストがオリジナル作品を持ち寄るんです。そこで最初は将棋の駒を展示していました」
セーブポイントが生まれたきっかけ
将棋・・・なぜそれがセーブポイントにつながったのだろうか。
「イベントはモノスゴイ数の出展数になるので、お客さんは各ブースをほんの数秒で通り過ぎてしまうんですよ。自分以外のブースを見てみると、光っているものが目立っていて。だったら、何か光っているものを作ろうという発想になりました」
幻想的な女神からの啓示で「このクリスタルにアナタの力を込めなさい」みたいな夢を見たから~とか想像していた我々が恥ずかしい。
こうしてみるとファンタジーの世界に入り込んだ気分になれる
並べてディスプレイしても幻想的だ
「それで机の上で何が光ってたら面白いかなと思ってたら、やっぱりセーブポイントかなと」
光る鉱石、光るクリスタル・・・そういう展示物は他にいくつもあったそう。しかし、それを「セーブポイント!!!」と言い張ったところが匠さんのスゴいところ。
「皆さん、セーブポイントって何をイメージじます?クリスタルっぽくて青白く光ってて・・・という感じじゃないですかね?」
もちろんそうだ。まさに匠さんの作るセーブポイントこそ、我々の頭の中に描いているセーブポイントそのものである。
匠さんの作業机。まさに職人という感じ
セーブポイントはただの概念だった
「有名なRPGとかでも自分がやってたゲームの中にはクリスタル型のセーブポイントってなかったんですね。ただ、青く光ってるクリスタルってセーブポイントっぽさあるなっていつの間にか刷り込まれてるんですよね」
確かに・・・!!!目から鱗!!!
「というわけで、卓上セーブポイントは二次創作ではなく完全にオリジナルで作ってます。だから商標も獲得でき、GoogleとかWikipediaでセーブポイントを検索すると、卓上セーブポイントが出てきます」
おおおおおっ!!!誰しもが持つセーブポイントの共通認識を、いち早くカタチにしたという先駆者というわけだ。
おそろしい痛iPhoneケース
モノ作りを始めたきっかけ
今では、セーブポイント職人と名乗って6年だという匠さん。モノ作りの始まりはいつだったのだろうか。
「高校生の時に演劇部に入っていまして、その流れで社会人演劇集団のようなところのお手伝いをするようになったんです。そこで小道具制作を任されていました。で、ある時「復讐ダルマ」を作ってくれって依頼があったんです。一体、何を作ればいいのかわからなくて・・・ひとまずダルマに復讐!って書いて、赤いインクを血しぶきのように飛ばしたんですね。その復讐ダルマ、舞台でお客さんが見ると引くくらいの出来栄えになりまして、自分の作品で人の感情を揺さぶることができるのかって感動したのを覚えています」
復讐ダルマと将棋コンバット
なるほど、人の感情に訴えかけるもの・・・それを作り出すことができる人こそアーティストだ。グロ系であろうが、やはりそれを見た人に何かしらの感情を抱かせることができたのなら、アーティスト冥利に尽きるのだろう。
セーブポイント職人の焦りとは?
そんな匠さんも、最近やや焦りを感じることがあると話す。
「セーブポイントは、みんながセーブポイントのことを知っているから伝わるんです。どういうものかって概念が認知されているから。でも、最近のゲームってセーブポイントないことが多いんですよね。スマートフォンのゲームなんて、常にオートセーブが基本ですから。だから、今20代~50代くらいの人じゃないと、刺さらないんです」
仰る通りだ。匠さんの作品を、セーブポイントを知らない人が見たらセーブポイントだと思われない・・・どころか「セーブって何?」という話にもなってしまう。
「だから、新しいものをこれからもどんどん作り出していかなくちゃいけない。そのために、自分が触れてきたものを自分なりに噛み砕いて、アレンジしていく必要があると感じています」
こうした可愛らしい小物にもセンスが光る
新しい分野を切り開くことこそアーティスト
新しいもの・・・う~ん何があるだろう・・・と考えてみた我々。だが、何も浮かばない。マニュアルサラリーマンの典型だ。
「だから今、Vtuberにも挑戦しているんですよ」
と話し始めた匠さん。新しいものってそっち!!??
匠さんのVtuberのモデル。狐が好きだそう
「今、人となかなか会えない世の中じゃないですか。でもバーチャル空間でなら会える。一緒に話したりゲームをすることだってできるんです。この中で、何か自分なりにできることを模索していくこともいいかなって思っています」
なるほど、何か現実的なカタチとして残る物体しかイメージできなかった我々の頭は固い。ぜひまた目から鱗な作品が生まれることを心待ちにしております!!!
実際に動くVtuberを、皆さまにもぜひ見に行ってほしい
●セーブポイント職人:匠
You Tube: https://www.youtube.com/channel/UC9XUgzlmlKXpSo-UOTV3DLg
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Writer
佐藤志郎
2010年に広告制作会社を立ち上げる。主要な取引先は通信販売会社であるため、得意分野はダイレクトレスポンス広告。